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(山形県の道の駅 no.07)

道の駅 むらやま

駅基本情報
駅名 むらやま
住所 山形県村山市大字楯岡7635-1
駅名の由来 市名の村山市より
施設 物産館、レストラン、フードコート、喫茶コーナー
特産品 芋煮「山形芋煮国建国」、ローズパスタ、昆布巻き、銘菓「まゆ玉」、 村山市の伝統銘菓各種(徳内餅/そば羊羹「三平撰」/三平饅頭/いちじくパイ/紅玉りんごパイ/くぢら餅)、 山形ワイン、日本酒「村山八景」「初孫」「おしん」

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「ついでに立ち寄る」道の駅からの脱却

 東北地方の中央を南北に縦断する主要道の国道13号線。 山形県のほぼ中央部の村山市に入り、国道13号線の上空を跨ぐ本駅名物のドーム型歩道橋「ローズブリッジ」が見えてきたら、 その手前で左折。本駅「むらやま」に到着する。 本駅は道路を挟んで両側に駐車場があるのが特徴。 中央分離帯があるため右折入庫は出来ないが、エレベーター付きのローズブリッジを使って道路の反対側に行き来することが出来る。 駅施設の反対側になる南行き(福島県方面)の駐車場に入った場合でも、安全に駅施設がある道路の向かい側に移動することが出来る。
 さて、本駅の公式ホームページに記載されているのは「ついでに立ち寄る道の駅は辞めました」の一文。 今後は地元の郷土料理や村山名物の特産品を前面に押し出し、「絶対にここに来たくなる」目的地としての道の駅を目指す宣言をしている。 個人の意見としては本駅は従来もそこそこ魅力的だったし、目的地としての道の駅になっていたと思うが、更に高みを目指しているようだ。 今回、5年ぶりに本駅を訪れて、特に変わったと思うのは「食」の施設の充実。以前から存在したビュッフェレストランに加えて、 喫茶コーナー「Michi Cafe」、あるいはフードコートで気軽に村山市の郷土料理を味わうことが可能になった。
 一方、ひとつ難点を挙げるとすれば、貧弱な農作物直売コーナー。 現状は物産館の入り口付近で細々と行われているが、やはり販売されている野菜の量、種類で他の道の駅に見劣りする。 これでは地元の買い物客を呼び込むのは難しいだろう。 ただ、村山市の市議会の議論によると近い将来に農作物直売コーナーを充実させて、地元の固定客の増加を図ることにしているようだ。

村山銘菓コーナーが充実

 それでは駅施設を入った正面の物産コーナーから紹介したい。 まず目につくのは「村山銘菓コーナー」。ここには村山市の伝統銘菓が数多く販売されている。 特に有名なのは「むらやま徳内まつり」を冠したクルミゆべしの「徳内餅」。 村山土産品としては最適である。 村山市産の蕎麦を用いた蕎麦羊羹「三平撰」も村山市を代表する銘菓。 「三平饅頭」「しそ巻きゆべし」「いちじくパイ」「紅玉りんごパイ」「くぢら餅」も村山銘菓として販売されている。 かつての売上No.1(私が前回訪れた5年前)の銘菓「まゆ玉」も依然売り上げ好調のよう。 「ずんだ餅」をホワイトチョコレートでコーティングした独特の食感が特徴である。
 一方、駅長一押し商品として猛プッシュ中なのが山形名物の芋煮をレトルト食品化した「山形芋煮国建国」。 村山産業高校農業部の女子生徒が考案した商品で村山市産の黒毛和牛肉を用いているのが特徴である。 また、村山市は薔薇の町としても有名。 名勝「東沢バラ公園」の名物の「昆布巻き」や村山市産の薔薇を用いた「ローズパスタ」も販売されている。
 山形県全般の商品が数多く販売されているのも本駅の特徴。 「だだちゃ豆シフォンケーキ」「ラフランスクッキー」や地産の米粉を使ったラスク「つや姫伝説」、 ブルーベリーやラフランスを用いた「フルーツソース」「ドレッシング」「ジャム」等が販売されている。

「食」の施設はとても充実

 本駅の「食」の施設はビュッフェレストラン、フードコート、喫茶コーナー「Michi Cafe」の3つ。 各々、特徴のある食事を味わうことが出来る。
 まずは、ビュッフェレストラン。ここは「一皿780円、1回限りの盛り放題」が特徴のレストラン。 ご飯と味噌汁はおかわり自由で、安価で腹いっぱいになるまで食事を満喫できる。 一皿に1回限りのため、より多くの料理を盛るにはある程度の熟練の技が必要。 ただ、皿は意外と大きいので、慣れていない方でも十分に元を取ることは出来るだろう。 料理は肉団子、卵焼き、サラダ、きんぴら、コロッケ等、合計で約20種類。 あまり郷土色は感じない料理だが、「お得」という観点なら全国の道の駅レストランの中でもトップクラスと思う。
 続いてフードコート。あまり確証はないが、確か私が前回訪れた5年前には無かった施設。 ここには「ラーメン」「そば」「うどん」「定食・丼物」「パスタ」「ソフトクリーム・ジェラード」の6つのコーナーがある。 フードコートは郷土料理が多いところが嬉しい。 村山市、あるいは山形県ならではの料理を味わうことが出来る。 「ラーメン」コーナーでは村山市の名物料理の「鳥中華」「鳥ラーメン」が人気のメニュー。 「そば」コーナーでは郷土料理の「板そば」を味わうことが出来る。 「うどん」コーナーではびっくりするくらい大きな揚げが入った「でか揚げきつねうどん」が名物。 「定食・丼物」コーナーではちょっとだけ値が張るが「山形牛ステーキ丼(1600円)」を味わうことが出来る。 「パスタ」コーナーではトマトが丸ごと1個入った「まるごとトマトホエー豚のナポリタン」が人気。 「ソフト・ジェラード」の店では薔薇の花を配合したご当地ソフト「ローズヒップソフト」を味わうことが出来る。
 喫茶コーナー「Michi Cafe」で人気になっているのは本駅でしか食べることが出来ない「かいもづスティック」。 一見、ハンバーガーショップで見かけるフライドポテトに見えるが、実はそば粉をお湯で練った「そばがき」を使ったもの。 かいもづスティックとパフェが融合した「そばパフェ」も人気になっている。
 このように本駅には魅力的な「食」の施設がいっぱい。一度の訪問で全てを味わうことは不可能だが、 何度も本駅を訪れることが可能な方は、是非、本駅で色々な「食」を味わって頂きたい。

名物の「冷たい鳥そば」を味わう

 数ある「食」のメニューの中で、私が今回選んだのはフードコートの「冷たい鳥そば(800円)」。 「冷やしシャンプー」や「冷たいラーメン」等、なんでも冷やす山形県の県民性と、 村山市周辺地域の郷土料理「鳥そば」が融合した本駅ならではのメニューである。 注目したいのはやっぱり鶏肉。「鳥そば」と名乗っているだけあって鶏肉が多く入っているのが特徴。 軍鶏系の鶏肉なのか、或いは親鶏なのだろうか、少し筋張っている肉質だが、それが蕎麦の食感と良くマッチしている感じがする。 そばつゆもまた一種独特の感じで、明らかに鰹節等の一般的なそばつゆではない。 何となく塩ラーメン系のラーメンスープのような味がする。 好みの問題というのもありそうだが、冷たいそばには今回食べたようなラーメン系のスープが合っているように感じる。 トッピングされているのは鶏肉の他に煮卵、かまぼこ、ネギ。 写真では量が少ないように見えてしまうかもしれないが、鶏肉が腹に溜まるので結構ボリュームがある。 なお、100円増しで大盛りを注文することも出来る。
 鶏肉に注目が集まってしまう「鳥そば」だが、そば自体の質にも注目したい。 実は村山市は美味しい蕎麦の産地として有名。寒暖差の激しい気候がそばの旨味の素であるデンプンを多く生み出すため、 そば栽培の適地と言われているようだ。 目を凝らしてそばをよく見ると黒い斑点が多数。これはそば粉が沢山入っている証拠である。 今回、私は食べることが出来なかったが、長い木箱に盛られた板そば(800円)も人気のメニュー。 山形のそばの美味しさをシンプルに味わいたい方は、「板そば」もお勧めである。


道の駅看板

道の駅看板

ローズブリッジ

国道の上空に架かるドーム型歩道橋のローズブリッジ。ローズブリッジが見えてきたら左折入庫の準備を。

駅施設

駅施設。入り口は小さいが、意外と中は広い。高速道路が市内に延伸された際には、移転して新築するプランもあるようだ。

農作物直売コーナー

駅入り口付近の通路で行われている農作物直売。農作物直売所の新築も検討されている。

フードコートのメニュー

フードコートのメニュー。食べたい料理がたくさんある。

冷たい鳥そば

山形伝統の「鳥そば」と、「何でも冷やす」山形の県民性が融合して生まれたメニューの「冷たい鳥そば(800円)」。 大盛り(900円)もある。見た目以上に美味しいと感じるはず。