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(山形県の道の駅 no.07)

道の駅 むらやま

道の駅基本情報
駅名 むらやま
住所 山形県村山市大字楯岡7635-1
コード 62 856 098*75
駅名の由来 市名の村山市より
施設 物産館、レストラン、フードコート、喫茶コーナー
休館日 無休
営業時間 9:00~17:00
(フードコート 9:00~16:30)
道の駅の特産品 銘菓「まゆ玉」、東園亭の昆布巻き/ニシン一本煮、花笠踊りカルパス、山形肉そば、つや姫の極み焼、 CYBELEのラスク、だだちゃ豆煎餅、おしどりミルクケーキ、オランダ煎餅、銘菓「樹氷ロマン」「さくらんぼきらら」「乃し梅」、 玉蒟蒻、牛タンカレー、米沢牛カレー、さくらんぼカレー

「ついでに立ち寄る」道の駅からの脱却

 東北中央自動車道の村山ICから県道25号線→国道13号線を通って北東に2km、山形県東部の村山市に「道の駅 むらやま」はある。 インターからの道中は約7割が水田の長閑な風景。道の駅周辺も水田に囲まれている。 ただ、約2万人が暮らす村山市の中心街からは僅か約2kmの距離。 遠方からのドライバーにとっても、また、地元の方にとっても大変便利な場所に位置している。

道の駅 | むらやま | 道の駅看板
道の駅看板
 アクセス上の注意点を一つ挙げると沿道の国道13号線は中央分離帯でセパレートされているため、 右折入庫、および右折出庫は不可能。このため道路の両側に駐車場が設置されている。 ちなみに物産館等の駅施設があるのは道路の西側。 東側に駐車した場合は本駅名物のドーム型歩道橋「ローズブリッジ」を使って西側に渡る必要がある。
道の駅 | むらやま | ローズブリッジ
ドーム型歩道橋のローズブリッジ。エレベーター有り。トイレは東西どちらの駐車場にも設置されている。
 さて、立地的にとても便利な本駅だが、結構、深刻な悩みを抱えているようだ。 それは「立ち寄る客が多い割には売り上げに繋がっていない」ということ。 トイレ休憩や仮眠で利用するドライバーは多いが、物産館までは足を運んでくれないというのが現状のようだ。
 本駅の公式ホームページには「ついでに立ち寄る道の駅は辞めました」という決意の一文を表記。 ただ、本駅は既に2029年度を目途に場所を移してリニューアルの計画が発表されており、 今の道の駅でその目標を達成できるかは微妙な状況。 私自身、今の道の駅に対して「頑張れ!」とエールを送りたい一方で、新しい道の駅に期待する気持ちもあり。 ちょっと複雑な心境である。

道の駅 | むらやま | 駅施設
駅施設。入り口は小さいが、意外と中は広い。

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本駅限定の「まゆ玉」が人気

 本駅は物産館、農作物直売所、フードコーナーから成る道の駅。 案内人が常駐する観光案内所もあり、市内の名店や名所など、地元の方ならではの面白情報を聞くことが出来る。

 まずは物産館の紹介から。販売されている商品の種類はおよそ1000種類。かなり充実した品揃えになっている。 物産館入口付近の目立つ場所に陳列されているのは本駅限定の銘菓「まゆ玉」。 ずんだ餅をホワイトチョコレートでコーティングした菓子で本駅のエース的な商品である。

道の駅 | むらやま | まゆ玉
本駅限定の銘菓「まゆ玉」。9個入り900円。
 ただ「まゆ玉」を除けば村山市産の商品は少ない点は少々残念。 「山形肉そば」「つや姫の極み煎餅」(以上、米沢市産)、「CYBELEのラスク(山形市産)」、 「オランダ煎餅(酒田市産)」「玉蒟蒻(長井市産)」等、面白そうな商品はいくつか存在するが、いずれも他の市町村の商品。 私の探し方が悪かった可能性もあるが、 村山市産縛りで探すと「東園亭の昆布巻き/ニシン一本煮」と「花笠踊りカルパス」くらいだったような。 市内の特産品が少ないというのも本駅が「ついでに立ち寄る道の駅」からなかなか脱却できない原因の一つのような気がする。

 農作物直売所は物産館前の通路に設置。 こちらは地元の村山市産が約90%。しっかりと地産地消の役割を果たしている。 販売されている野菜、果物は約50種類。 特段、珍しい農作物は販売されていなかったが、敢えて挙げるなら食用菊、西洋梨はこの地域ならではと言えるかも知れない。
道の駅 | むらやま | 農作物直売コーナー
駅入り口付近の通路で行われている農作物直売

多彩な「食」を提供するフードコート

 本駅で食事を取りたい方はフードコートへ。 そば、うどん、ラーメン、定食、丼物、パスタ、スナック類。山形ならではの「食」を堪能できる。

 そば類は後述するとして、ラーメン類では「鳥中華(750円」が人気のメニュー。 山形県では冷やした鳥中華が名物だが、本駅では温かい鳥中華が提供されている。
 丼物では「山形牛ステーキ重」が名物。牛肉がたっぷり入って1780円はなかなかお得なメニューである。 「米沢豚生姜焼き定食(1000円)」「庄内豚とんかつ定食(1000円)」も提供されている。
 パスタ類では「丸ごとトマトとホエー豚のナポリタン(850円)」が人気のメニュー。 スナック類では本駅限定の「いも煮コロッケパン(500円)」「いも煮コロッケ(3個350円)」 「かいもづスティック(350円)」を味わうことが出来る。

道の駅 | むらやま | フードコートのメニュー
フードコートのメニュー。食べたい料理がたくさんある。

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名物の「冷たい鳥そば」を味わう

 数ある「食」のメニューの中で、私が今回選んだのはフードコートの「冷たい鳥そば(820円)」。 「冷やしシャンプー」や「冷たいラーメン」等、なんでも冷やす山形県の県民性と、 村山市周辺地域の郷土料理「鳥そば」が融合した本駅ならではのメニューである。
 注目したいのはやっぱり鶏肉。「鳥そば」と名乗っているだけあって鶏肉が多く入っているのが特徴。 軍鶏系の鶏肉なのか、或いは親鶏なのだろうか、少し筋張っている肉質だが、それが蕎麦の食感と良くマッチしている感じがする。 そばつゆもまた一種独特の感じで、明らかに鰹節等の一般的なそばつゆではない。 何となく塩ラーメン系のラーメンスープのような味がする。 好みの問題というのもありそうだが、冷たいそばには今回食べたようなラーメン系のスープが合っているように感じる。
 トッピングされているのは鶏肉の他に煮卵、かまぼこ、ネギ。 写真では量が少ないように見えてしまうかもしれないが、鶏肉が腹に溜まるので結構ボリュームがある。

 鶏肉に注目が集まってしまう「鳥そば」だが、そば自体の質にも注目したい。 実は村山市は美味しい蕎麦の産地として有名。寒暖差の激しい気候がそばの旨味の素であるデンプンを多く生み出すため、 そば栽培の適地と言われているようだ。 目を凝らしてそばをよく見ると黒い斑点が多数。これはそば粉が沢山入っている証拠である。 今回、私は食べることが出来なかったが、長い木箱に盛られた「板そば(850円)」も人気のメニュー。 山形のそばの美味しさをシンプルに味わいたい方は「板そば」もお勧めである。

道の駅 | むらやま | 冷たい鳥そば
山形伝統の「鳥そば」と、「何でも冷やす」山形の県民性が融合して生まれたメニューの「冷たい鳥そば(850円)」。

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「道の駅 むらやま」近隣の宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①村山西口ホテル
 [MAPCODE] 62 796 861*67
 (口コミ平均3.8点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南に1km
 - 料金(1人6,364円、2人計13,091円~)
 - 朝食付きプランもあり

   

■②東根温泉 のゝか本郷館
 [MAPCODE] 62 737 611*12
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に4km
 - 料金(2人計25,382円+[入湯税150円/人]~)
 - (東根)温泉あり/食事付きプランもあり

   

■③旅館さくら湯
 [MAPCODE] 62 737 513*03
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に4km
 - 料金(1人6,410円、2人計11,910円+[入湯税150円/人]~)
 - (東根)温泉あり/食事付きプランもあり

   

■④クアハウス碁点
 [MAPCODE] 62 821 742*27
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に5km
 - 料金(2食付き2人計18,274円~)
 - (碁点)温泉あり

   

🐶ペット旅

■⑤東根温泉 青松館
 [MAPCODE] 62 737 384*22
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南に4km
 - 料金(1人5,000円、2人計9,000円~)
 - (東根)温泉あり/食事付きプランもあり
 - ペット可のプランあり[1人6,800円、2人計12,000円~]

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)