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(宮城県の道の駅 no.17)

道の駅 おながわ

駅基本情報
駅名 おながわ
住所 宮城県牡鹿郡女川町女川2-66
コード 436 398 149*20
駅名の由来 町名の女川町より
施設 物産館、海作物直売所、食事処(16ヶ所)、温泉
休館日 (物産館 夏期 木曜日、冬期 水曜日と木曜日)
(海鮮レストラン 無休)
(ラーメン店 月曜日、火曜日)
(焼肉店 火曜日)
(温泉 第3水曜日[祝日と重なる場合は翌日])
営業時間 (スタンプ 24時間)
(物産館/海産物直売所 8:30~16:30)
(海鮮レストラン 夏期 10:00~16:00、冬期 10:00~15:00)
(ラーメン店 11:30~13:30、18:00~21:00)
(焼肉店 18:00~22:00)
(温泉 9:00~20:30)
特産品 女川の鮮魚、さんまの佃煮黒酢漬け、さんま丸干し、笹かまぼこ、金華さばの缶詰、さんまの缶詰、女川海里漬け、 石巻焼きそば、サバ出汁ラーメン、牡蠣飴

女川町復興のシンボル

 三陸自動車道(無料区間)の石巻河南ICから海沿いの398号線を東へ、 まだまだ残る震災の爪痕を目の当たりにしながら20km進んだその先に本駅「おながわ」はある。
 宮城県東部の沿岸部、本駅が位置する女川町はおそらく、東日本大震災の津波被害を最も受けた町。 人口の8.7%に当たる872名が亡くなり(行方不明者を含む)、住宅の約7割が流出。壊滅的な被害を受けてしまった。 だが、町の将来を若者に託し、若者が中心となった町の復興はどの自治体よりも早く、 復興のモデルケースになったことは記憶に新しい。 本駅はその女川町の復興のシンボルとなった「女川駅前にぎわい拠点」を中心とした道の駅。 拠点を構成する「シーパルピア女川」「地元市場ハマテラス」「女川町まちなか交流館」 「女川町たびの情報館ぷらっと」一帯が道の駅に登録されている。 イメージ的には町の一区画が道の駅になっている感じ。 区画内には理髪店、楽器店、放課後学習室もあり町民の集いの場になっている。 なんとなく「道の駅に来た」というよりも「新しい街に来た」という感覚。 本駅を訪れた際は道の駅訪問定番の買い物、食事だけでなく、 復興を遂げた女川という新しい街を感じてみるのは如何だろうか。

ショップは10ヶ所、食事処は16ヶ所

 本駅は一般的な道の駅と異なり、道の駅が経営する物産館、食事処というものは存在しない。 個人経営のショップ、食事処が集まり、それらが道の駅を構成するという感じ。 個人経営のショップは10ヶ所、食事処は16ヶ所。アーケード商店街のような道の駅と考えれば良いだろう。 各ショップ、食事処の概要は公式ページ『シーパルピア女川』のページにお任せして、 本サイトでは観光客や道の駅巡りの方に特に有用な施設を紹介したい。
 まず、女川土産を購入したい方には「あがいんステーション」がお勧め。 ちなみに「あがいん」は英語のagain(=もう一度)をローマ字読みにしたもの。 流失した旧女川駅の外観を復元した建物の中で女川の過去と未来、即ち伝統の特産品と新商品を販売している。 販売されている商品はおよそ50種類。「金華山さばの缶詰」「さば出汁ラーメン」「女川海里漬け」 「石巻焼きそば」「牡蠣飴」等が販売されている。 女川港で水揚げされた海産物を購入するなら「お魚いちば おかせい 女川本店」へ。 上記の2つの店はいずれも海に近い「地元市場ハマテラス」内で営業している。
 食事処では「まぐろ屋 明神丸」が人気。 明神丸の名の通り、地元の船主が直営する食事処。 看板メニューの「明神丼(1800円)」、ご飯が見えないくらいにイクラが盛られた「イクラ丼(1600円)」、 新鮮マグロを使った「マグロ丼(1300円)」「マグロ三色丼(1000円)」「マグロづけ丼(900円)」等を味わうことが出来る。 食事処「きらら女川」では「女川産さんま焼き」や「金華山わかめうどん」が人気のメニュー。 女川さんまをパンに包んだ「さんまパン」も評判である。

お肌つるすべ、美人の湯もあり

 本駅のもう一つの魅力は「女川温泉ゆぽっぽ」。 道の駅エリアに西の端、移設された新しい女川駅舎の2階にある。 泉質はpH値8.8の低張性アルカリ泉。 美肌効果の高い「炭酸水素塩線」「硫酸塩線」「硫黄泉」が多く含まれている。 料金も500円と格安。 残念ながら2021年5月に発生した大きな余震により施設の一部が損傷、2021年7月現在も臨時休館中。 私が訪れた時も休業中だったため詳細は不明だが、復活すれば人気の施設になるだろう。 早期の復活を期待したい。



道の駅看板

道の駅看板

地元市場ハマテラス

地元市場ハマテラス。大通りの左右に店が並ぶ。

ハマテラス商店街

ハマテラス商店街

船主直営店 明神丸

マグロ丼、海鮮丼が人気の船主直営店「明神丸」

あがいんステーション

女川土産を販売する「あがいんステーション」。建物は流失した旧女川駅舎を再現したもの。

さんまパン

女川土産として人気の「さんまパン」

新女川駅舎

移設された新しい女川駅舎。2階に温泉施設「ゆぽっぽ」がある。

きぼうの鐘

本駅の名物の「きぼうの鐘」。午前6時から午後6時まで3時間ごとに鳴る。

女川湾

本駅から見える女川湾

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