(宮城県の道の駅 no.16)
道の駅 硯上の里おがつ
駅名 | 硯上の里おがつ(けんじょうのさとおがつ) |
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住所 | 宮城県石巻市雄勝町下雄勝2-5 |
コード | ![]() |
駅名の由来 | 「おがつ」は市町村合併前の旧町名の雄勝町より。 本駅近くの硯上山、及び旧雄勝町は硯(すずり)生産が有名であることからこの駅名に決定した。 |
施設 | 物産館、海作物直売所、農作物直売所、喫茶店、レストラン、雄勝硯伝統産業会館 |
休館日 | 12/31~1/3 (レストラン 上記に加えて毎水曜日) (寿司店 上記に加えて毎火曜日) (雄勝硯伝統産業会館 上記に加えて毎火曜日[祝日と重なる場合は翌日]) |
営業時間 | 9:00~16:30[スタンプは24時間] (レストラン 10:00~15:00) (寿司店 11:00~16:00) (雄勝硯伝統産業会館 9:00~16:30) |
道の駅の特産品 | アワビ、ホヤ、牡蠣、ヒジキ、麩海苔、昆布、ワカメ、海藻サラダ、石巻手打ちうどん、サバ出汁ラーメン、 アワビ粒、石巻河北の油麩、山形屋醤油、ワカメ専用ドレッシング、金華山醤油、硯(すずり) |
日本一美しい漁村 海風薫る道の駅
三陸沿岸自動車道の河北ICから国道45号線、県道30号線、国道398号線を通って東に21km、
宮城県東部の旧雄勝町(現石巻市雄勝町)に「道の駅 硯上の里おがつ」はある。
本駅は2021年5月にオープンした新しい道の駅。
眼下に雄勝湾を臨み、湾を取り囲むようなリアス式の地形が美しい風光明媚な道の駅。
「日本一美しい漁村 海風薫る道の駅」をコンセプトにしている。
本駅の建設目的は津波により壊滅的な被害を受けた雄勝地区の復興。
雄勝地区へのUターンを促進するとともに、リアス沿岸の観光ルート化を進め、その中心に本駅を据えるという計画になっている。
ただ、これはあくまで個人の見解だが、本駅の未来は簡単には「明るい」とは言えない状況。
何しろ、沿道の国道398号線の交通量が少なすぎる。
これでは町外の客を呼び寄せるのは困難。
また、本駅周辺の住民は少なく地元客の購買にも期待出来ない。
事実、私が訪れた時は私以外に利用客はたったの2名。
一般的に客が少ない月曜日の朝という時間帯を差し引いても、新駅の割には寂しすぎる。
ただ、今の世の中、何がきっかけで人気が沸騰するか分からない。
特に本駅から見る美しい風景と静かに流れる時間は人気沸騰の要素になる可能性が充分。
今後、私の予想を覆して本駅の人気が爆発し、私にギャフンと言わせることを願いたい。
雄勝湾の海産物等を販売
本駅は物産館、農作物直売所、海産物直売所、レストラン、喫茶店からなる施設構成。
少し離れたところに雄勝硯伝統産業会館もあり、田舎の道の駅の割には立派な施設が並んでいる。
まず、物産館等が入る建物だが、後述する雄勝石で外装された豪華なもの。
建物の中に入る前に、黒光りする雄勝石の美しさを堪能したい。
建物の中に入るとまず現れるのが海産物直売所。雄勝湾で採れた新鮮な魚介類が並んでいる。
特にアワビ(1個2000円)とホヤ(6個540円)は雄勝湾の名物と言える海の幸。
訪れた日は入荷が無かったが牡蠣も名物らしい。
その他、ヒジキ、麩海苔、昆布、ワカメ、海藻サラダ等が並んでいる。
海産物直売所の横には物産館がある。
ここでは、雄勝地区というよりは石巻市全体の特産品を販売。
「石巻手打ちうどん」「石巻河北の油麩」「金華山醤油」「山形屋醤油」「さば出汁ラーメン」等が販売されている。
物産館の一角では小規模ながら農作物も販売。特産品のトマトを始め10種類くらいの野菜が販売されている。
ウニ丼に海そば、里そばも
物産館を通り抜け、更に奥に進むと食事処が3軒並ぶ。 最初に現れるのは「伝八寿司」。ここでは「うに丼(3000円)」「三色丼(2000円)」等を味わうことが出来る。 その奥には「ウズマキ眼鏡珈琲店」。店名に「眼鏡」と入っているが、メガネ店ではなく喫茶店。 珈琲各種を味わうことが出来る。 その先には食事処「海里(みさと)」。 この店の名物は「海そば/うどん(900円)」と「里そば/うどん(800円)」。 海そば(うどん)は海老天入り、里そば(うどん)は山菜が入っている。 更にその先には「もんま屋商店」がある。 ここでは雄勝湾産の海産物加工品が並ぶ。 「極上系ヒジキ」「とろろ昆布」「あわび粒」「湯通しワカメ」等が販売されている。 一番奥には雄勝町資料館がある。ここでは雄勝町の伝統の祭りの写真を展示。 入場は無料である。
日本最大級規模の硯博物館
ところで、雄勝町で有名なのは雄勝石。2~3億年前に形成された黒色硬質粘板岩で、圧縮や曲げに強く給水率が低いのが特徴。
その特徴から硯(すずり)に最適で、山口県の赤間硯と共に雄勝硯は日本を代表する高品質な硯と認定されている。
本駅には日本最大規模の硯博物館を併設。
雄勝硯の展示や販売、雄勝硯資料室、更には雄勝石の体験メニューもある。
入場無料エリアには雄勝硯や雄勝石材工芸品を展示。その場で購入することもできる。
雄勝硯は8インチ(約20cm)のもので30,800円。
私は硯に関する知識は乏しいが、通販サイトで見ると一般的な硯は4インチで1,000~5,000円なので、
いかに雄勝硯は高級品であることが分かるだろう。
有料施設(200円)の雄勝硯資料室では日本一大きい硯と筆を展示。
長さ156cm、幅76cm、重量500kgの硯は迫力感じる。
その他にも壁中に吊り下げられた「硯ウォール」、雄勝硯の歴史を知るミニシアター、世界の硯の展示など見所がたくさんある。
雄勝石の体験コーナーではフォトフレーム作成(1時間/800円)、コースター作成(1時間/800円)、
箸置き作成(30分/500円)等が可能。体験コーナーは1週間前までに電話、又はe-mailで予約が必要である。
国土交通省の道の駅看板は存在せず。この看板が目印。
まず見てもらいたいのが本駅からの景色。雄勝湾とリアス式の地形を見ることが出来る。 全く音がしない完璧な静寂も体験できる。
物産館、海産物直売所、食事処等が入る駅施設。外装は雄勝石。
海産物直売所。物産品、農作物もここで販売している。
海産物直売所の奥にある食事処。左から「伝八寿司」「ウズマキ眼鏡珈琲店」「海里(みさと)」。
雄勝町資料館では雄勝地区伝統の祭りの写真などが展示されている
祭りなどで使われるストリート太鼓。実際に叩くこともできる。
有料施設(200円)の雄勝硯資料室。ここの外装も雄勝石。
日本一大きな硯。長さ156cm、幅76cmもある。
資料室の中は硯だらけ
「道の駅 硯上の里おがつ」近隣の宿泊施設
(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)■①ホテル・エルファロ
[MAPCODE] 436 398 225*85
(口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から南に22km
- 料金(1人6,074円、2人計10,474円~)
- 朝食付きプランもあり[+947円/人]


■②女川温泉 華夕美
[MAPCODE] 436 334 615*84
(口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から南西に25km
- 料金(2食付き1人15,000円、2人計20,000円~)
- 温泉あり
- 2人以上は朝食のみのプランあり[2人計15,000円~]
- 海と夕日が見える露天風呂と旬の海鮮膳が自慢


■③バリュー・ザ・ホテル石巻
[MAPCODE] 105 081 460*35
(口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から南西に28km
- 料金(朝食付き1人4,909円、2人計6,727円~)
- 2食付きプランもあり


■④南三陸ホテル観洋
[MAPCODE] 897 249 608*17
(口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から北に33km
- 料金(7,000円~)
- 温泉あり/ハイクラス/食事付きプランもあり
- 露天風呂からは絶景のオーシャンビュー


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■④南三陸ホテル観洋

道の駅からは少し遠いが絶景露天風呂は体験する価値あり。 価格設定は幅広く予算に応じたプランを選択できる。安い部屋からは海は見えないが、絶景風呂を体験すれば十分かも。
🐶ペット旅
■⑤TAMA HOTEL
[MAPCODE] 105 079 626*33
(口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)
- 道の駅から南西に28km
- 料金(1人4,528円、2人計8,000円~)
- ペット可のプランあり[追加料金+1,500円]
- 楽天トラベルアワードで銀賞受賞の宿

上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)