道の駅　大野温泉

駅基本情報

駅名	大野温泉(おおのおんせん)
住所	熊本県葦北郡芦北町天月1000
コード	431 745 304*45
駅名の由来	温泉名称より
施設	物産館、農作物直売所、レストラン、温泉施設
休館日	【2023年4月より変更】 火曜日[祝日と重なる場合は翌日]
営業時間	9:00～19:00 (レストラン 11:00～14:00) (温泉 10:00～19:30)
特産品	岩永醤油各種、漬物各種、おおの米(ヒノヒカリ)、白石豆腐、タンカンぽん酢、サラダ酢、 こだわりの雲仙卵、温泉プリン、湯けむり玉子、甘夏ゼリー「甘夏KISS」、デコポンプリン、 デコポンシフォンケーキ、デコポンクッキー

オールドファッションな道の駅

南九州西回り自動車道の芦北ICから県道27号線を西へ、 インター付近でも民家が少ない寂しい風景だが、西の山の方角に進むにつれて益々寂しい風景になり、 この先、道の駅があるのか心配になってくるが、9キロ程走った頃に小さな集落が現れ、 その先に本駅「大野温泉」が見えてくる。 本駅は2012年(H24年)登録の比較的新しい道の駅。 但し駅施設は道の駅登録前から存在する大野温泉センターのものを使用しているため大変古い。 写真で見ても分かる通り建物の外観は黒ずんでおり、館内を歩くとミシミシと音がするような状態。 ただ、古民家を思わせるこれらの施設に郷愁を感じる方も多いようで、施設自体の人気は高いようだ。 ここでは前向きにオールドファッション(古き良き)な道の駅と紹介しておきたい。

地産の地味な商品が中心

本駅は物産館、農作物直売所、レストラン、温泉から成る施設構成。 温泉併設ということもあり、長閑過ぎる立地の割には多くの客が集まってくる。 物産館では地元産のどちらかと言えば地味な商品が中心。 まず目につくのは地元芦北町の醤油醸造会社「岩永醤油」の商品。 看板商品の刺身醤油「老松」や薄口醤油「こむらさき」、 芦北名産の海老が入った「えびつゆ」、柑橘系果物「たんかん」が入った「たんかんポン酢」等が販売されている。 漬け物コーナーが充実しているのも本駅の特徴で「割干し大根漬け」「つわぶきしぐれ」「寒漬け(大根の醤油漬け)」 「くるみ小女子(くるみ+イカナゴ)」「えび小女子(えび+イカナゴ)」等が販売されている。 芦北町の商品ではないと思うが雲仙普賢岳の麓で育った鶏の卵「こだわりの雲仙たまご」も本駅の人気商品。 数量限定商品の「白石とうふ」もあり、こちらは地元客に人気のようだ。 物産館の一角にある農作物直売所では地産の新鮮野菜を販売。 特別に珍しい野菜・果物は見受けなかったが、レンコンが数多く販売されているのが目に付いた。 おそらく本駅周辺の大野地区の特産品なのだろう。 地元の米「おおの米(ヒノヒカリ)」も5kg2000円で販売されている。

絶景・格安の温泉を楽しむ

本駅の人気の施設の温泉は名湯に多いと言われるアルカリ性単純温泉。 湯の種類も豊富で内湯2つと露天風呂1つ、電気風呂に打たせ湯もある。 これらの湯は全て源泉掛け流し。温泉通の間でもかなり評価の高い温泉のようだ。 サウナも付いておりサウナ好きの方も満足されるだろう。 名湯で湯の種類も豊富なのに利用料金は300円と格安。 本駅を訪れたならば是非とも温泉を利用したい。 敢えて1つだけケチを付けるとするならば、建物がかなり古いこと。 湯舟から天井を見上げると、真っ黒になった古い屋根板が目に入る。 ただ、檜の浴槽や洗い場等、直接手や足が触れる場所はとても綺麗。おそらく最近リニューアルしたのだろう。 衛生面に関しては全く問題は無い。 露天風呂からの景色も魅力。山が近くに見え、おそらく初夏には新緑を、晩秋には紅葉を楽しめるのではないだろうか。 温泉施設の入り口付近にはバイキング形式の料理(ランチタイムのみ)を味わうレストランもある。 この店のコンセプトは「地元の田舎料理」。「白石豆腐の冷奴」「お煮しめ」「地鶏ご飯」等、手作りの地元料理を味わうことが出来る。 夜の時間帯は定食、丼物、カレー等を味わうことが可能。 自慢のメニューは5種類の野菜をピリ辛に味付けした「ピリ辛野菜カレー(730円)」。 芦北のそば粉と海塩を使った「手延べ大野そば(600円)」は海と山が同居する芦北町ならではのメニューである。 その他「さばの味噌煮定食(840円)」「鶏唐揚げ定食(840円)」「かつ丼(680円)」「肉うどん(530円)」等も味わうことが出来る。