道の駅　させぼっくす　９９

駅基本情報

駅名	させぼっくす　９９(させぼっくす　ナインティナイン)
住所	長崎県佐世保市愛宕町11
コード	89 110 715*00
駅名の由来	「させぼっくす」は市名の「佐世保」と「X」を組み合わせた造語。Xはプラスアルファを意味している。 「99」は佐世保市の観光名所である九十九島(くじゅうくしま)より。
施設	物産館、海産物直売所、フードコーナー
休館日	無休
営業時間	9:00～18:00[スタンプは24時間] (海産物直売所 9:30～18:00) (フードコーナー 7:00～15:00)
特産品	九十九島せんべい、長崎カステララングドシャ、チョコリー、佐世保チョコクランチ、 黒島天主堂プリントクッキー、牛テールスープ、角煮カレー、きのこ森々カレー、長崎カリー、 玄海漬け、西海漬け、マルボーロ、芋焼酎「黒島」

佐世保市の観光拠点

西九州自動車道(佐世保道路)の無料区間の相浦中里ICを降りて直ぐ、 長崎県で2番目の人口を誇る佐世保市に本駅「させぼっくす　９９」はある。 都会のイメージがある佐世保市だが、本駅周辺は田畑に囲まれた長閑な雰囲気。 しかし、少し下道を走るとびっしりと建物が並ぶ住宅街が現れる。 住宅地の近くで、しかもインターの目の前という絶好の場所に、これだけ大きな敷地をよく確保できたものだと感心させられる道の駅である。 本駅は2015年(平成27年)秋に登録、翌年の4月にオープンした新しい道の駅。 佐世保市、特に国立公園に指定されている九十九島の観光拠点としてオープンした道の駅。 九十九島とは佐世保港の北側から25kmに渡り島々が点在する海域で、 島の数は99よりも遥かに多い208。島の密度は日本一と言われている。 佐世保市内には多くの九十九島の展望スポットがあるので、九十九島観光の際には本駅に立ち寄り観光情報を入手したい。

観光客には好評、地元客には不人気?

本駅は物産館、海産物直売所、レストランから成る施設構成。 オープン初年度の来客者数は計画を上回る25万人で、好調なスタートを切っている。 但し、地元客にとっては少々物足りない様子。理由は本駅には農作物直売所が設置されていないことのようだ。 佐世保市議会の議論によると、「道の駅に行っても買いたい商品が無い」という声が多いようだ。 地元の方にとっては佐世保土産よりも野菜が欲しいというのは当然のことだろう。 本駅に農作物直売所が設置されていないのは近隣の商店との競合を避けるためだが、 道の駅成功のためには地元客の取り込みが重要というのは言うまでもない。 初年度は物珍しさも手伝い好調なスタートを切ったが、真価を問われるのは2年目、3年目。 地元客取り込みのために今後、どのような手を打ってくるのか注目である。 地元客の評判は今一つのようだが、遠方からの観光客にとっては本駅は佐世保の魅力が詰まった宝箱。 物産館では佐世保名物が完璧に取り揃えられている。 まずは名勝「九十九島」を模った「九十九島せんべい」。 縁起物の海亀の甲羅の6角形の形をした煎餅で、九十九島の大小の島をピーナッツで表現している。 同じく佐世保市の観光名所の黒島天主堂を模った「黒島天主堂プリントクッキー」も人気の商品。 佐世保銘菓の「佐世保チョコクランチ」や佐世保グルメとして有名な「牛テールスープ」もある。 長崎県全般の土産品も本駅で販売。長崎銘菓の「長崎すいーと焼き」「長崎しょこらんだ」を始め、 「ちゃんぽんせんべい」「長崎カリー」等の特産品が販売されている。

レストランは佐世保名物の4店舗

本駅のレストランは「中華」「洋食」「和食」「喫茶」の4店舗が入り、いずれも佐世保グルメを提供している。 中華の店「天津包子館」では「ちゃんぽん(790円)」と「皿うどん(790円)」が人気。 洋食の店「蜂の家」では長崎和牛を用いた「レモンステーキ(2280円)」 と濃厚カスタードクリームとスカッチソースを味わう「ジャンボシュークリーム(700円)」が人気。 和食の店「かけはし水産」では佐世保港で水揚げされた海産物を使った「づけ丼(820円)」と「東浜あじフライ定食(690円)」が人気。 喫茶店「ミリタリー食堂」ではジューシーなパティとフライドエッグが人気の「佐世保バーガー(550円)」や 「護衛艦くらまカレー(1080円)」が人気。 どれも味わってみたい料理だが、私は「一度は本場の長崎でちゃんぽんを食べたい」という夢があったため、「ちゃんぽん」を注文。 蒲鉾、イカ、もやし、キャベツ、玉ねぎ、にんじん、ニラ等、具が多いのが特徴。 特筆すべきはスープの美味さ。少し甘いスープの中にしっかりと海鮮系の出汁を感じることが出来る。 あまりの美味しさに私は最後の一滴までスープを飲み干してしまった。