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(徳島県の道の駅 no.05)

道の駅 にしいや

駅基本情報
駅名 にしいや
住所 徳島県三好市西祖谷山村尾井ノ内348-2
コード 357 187 290*73
駅名の由来 市町村合併前の旧村名の西祖谷山村より
施設 物産館、軽食堂、[隣接施設]ホテル秘境の湯(ホテル内に温泉とテイクアウトコーナーあり)
特産品 そば米、そば米汁、かずら橋そば、生そば、天空の祖谷茶、祖谷の里草餅、安宅屋ようかん、 わさびふりかけ、田舎もろみ、そば団子、そば煎餅、かずら橋栗まんじゅう、地産の米(ヒノヒカリ)

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秘境「祖谷」にある道の駅

 北側からアクセスする場合は徳島自動車道の井川池田ICから国道32号線→県道32号線を通って南に30km、 南側からアクセスする場合は高知自動車道の大豊ICから国道32号線→県道45号線を通って北東に31km、 徳島県西部の旧西祖谷山村(現三好市西祖谷山村)に本駅「にしいや」はある。 西祖谷山村を含む祖谷地方は平家伝説が残る土地。 壇ノ浦の戦いに敗れ滅亡したと思われていた平家。 だが、平家側の武将の平教経は影武者を使っていたため無事。 祖谷の地まで逃げ延び、ひそかに暮らしつつ捲土重来を図っていたという…。 まあ、どこまで真実か定かではないが、確実に言えることは祖谷は日本有数の秘境であり、 当時は身を隠すには最適な場所だったこと。 秘境ムードは現代にも受け継がれており、日本秘境百選にも選ばれている。
 さて、道の駅を紹介する本サイトでこんなことを言うのも難だが、 道の駅巡りだけの目的で本駅を訪れるのはあまり推奨は出来ない。 秘境である本駅までは長い下道のドライブを強いられるうえに、道路も狭路、アップダウン、急カーブが続く。 苦労して辿り着いたものの、本駅はあまりにも小さくて地味。 ただ、祖谷地区全体に目を移せばこれほど素晴らしく、これほど訪れたい場所はない。 本駅を訪れる際は、是非、周辺の素晴らしい観光資源も満喫したい。

郷土食の「そば米汁」を味わう

 本駅は物産館と軽食堂から成る道の駅。 机と椅子が備え付けられた休憩所もあり、軽食堂で提供される料理は休憩所で食べることが可能である。
 物産館で販売されている商品は30種類くらい。 観光名所「かずら橋」を冠した「かずら橋そば」「かずら橋栗まんじゅう」が人気になっているようだ。 個人的にお勧めしたいのは祖谷の郷土料理でもある「そば米汁」。 「そば米汁」を作るための「そば米」も販売されている。 ちなみに「そば米」とは蕎麦の実を蒸して殻を取り乾燥させてお米のようにした商品。 標高が高く米作りに不適な祖谷地区において、米の代わりに古くから食されてきた祖谷ならではの代用米である。
 「そば米汁(350円)」は本駅の軽食堂でも味わうことが出来る。 そば米汁はお吸い物の中にそば米、ゴボウ、ネギ、すだちが入ったもの。 すだちが入っているため、ほんのりとした酸味を感じる。 そば米は玄米のようなツブツブ感が特徴。満腹感を味わうことは出来ないが、小腹を満たすのにはちょうど良さそうだ。 軽食堂ではその他に「祖谷そば(500円)」「おにぎり(100円)」を味わうことが出来る。
 道の駅施設には含まれないが、本駅の横には「ホテル秘境の湯」があり、 ホテル内の温泉とレストランは宿泊客以外も利用することが出来る。 私は温泉(利用料1000円)を利用したが、内湯、露天風呂、ジェット湯、気泡湯、寝湯、よもぎ湯、サウナといった多彩な浴槽が魅力。 露天風呂からは祖谷の山々を眺望可能。おそらく晩秋には綺麗な紅葉を見ることが出来るだろう。 レストランはテイクアウト専用だが「阿波牛ステーキ弁当(1200円)」「から揚げ弁当(750円)」 「阿波尾鶏焼き鳥丼(900円)」「ロコモコ丼(700円)」等を味わうことが出来る。

かずら橋、祖谷温泉、小便小僧

 最後に本駅周辺の観光地について簡単に紹介したい。 まずは、本駅から南東に4kmのところにある「かずら橋」。祖谷観光の中心となる人気のスポットである。 「かずら橋」はシラチクカズラと呼ばれる蔦類の植物を使って架けられた原始的な橋。 平家の落人が架けた橋と言われており、追手が迫ってきたときに橋を切り落とすために蔦を使ったらしい。 この「かずら橋」、迫力が凄い。 谷底からの14mの距離も迫力だが、橋床が梯子状になっていて、谷底が丸見えなところに恐さを感じる。 踏み外したら谷底に落ちそうな気がする(実際には落ちない)。 渡るときの橋の軋み音、揺れも恐怖を煽る。 同時に何百年も前にどうやって橋を架けたのか、不思議に思ってしまう。
 続いては本駅から北に6kmのところにある「祖谷温泉」。 祖谷温泉旅館が管理する温泉だが、宿泊客以外も利用できる。 祖谷温泉の特徴は谷底にあること。祖谷川が作り出した深いV字峡の底辺にあり、ケーブルカーで谷底まで移動する。 谷底に降りて気が付くことは、渓谷は上から見下ろすのも素晴らしいが、 下から見上げる方が更に素晴らしい絶景ということ。 この絶景を見ながら、源泉掛け流しの湯を楽しむことが出来る。
 祖谷温泉の場所を含む県道32号線沿いは「祖谷渓」と呼ばれるV字峡の絶景。 谷底までの高低差は50m~100mもある。 途中には祖谷渓を見下ろす展望台が幾つかあるので立ち寄って、大迫力のパノラマを楽しみたい。 断崖絶壁に建てられた小便小僧も祖谷渓のシンボルとなるモニュメント。 これを設置した人は本当に凄い。私なら足がすくんでしまう。


道の駅看板

道の駅看板

駅施設

駅施設。物産館、軽食堂、観光案内コーナーがある。

かかし村のかかし

観光案内所には祖谷のかかし村のかかしが座っている

そば米汁

軽食堂で味わうことが出来る祖谷の郷土食の「そば米汁(350円)」

そば米

そば米汁の中に入っている「そば米」はこんな感じ。ツブツブした食感である。

ホテル秘境の湯入口

道の駅のすぐ横はホテル秘境の湯の入り口

ホテル秘境の湯

ホテル秘境の湯。1階に日帰り利用可能な温泉施設がある。

かずら橋

道の駅から南東4kmのところにある「かずら橋」

かずら橋の入り口

「かずら橋」の入り口付近。人気観光地だけあって大勢の客がいる。

かずら橋の橋床

「かずら橋」の橋床は梯子状になっていて、谷底がはっきり見える。

祖谷温泉

続いて本駅から北に6kmのところにある「祖谷温泉」へ。日本秘湯を守る会の会員宿でもある。

谷底にある祖谷温泉

祖谷温泉へはホテルからケーブルカーを使って谷底へ下る

祖谷温泉から見る景色

祖谷温泉から見る景色はこんな感じ(温泉施設外から撮影)

祖谷温泉から見る紅葉

祖谷温泉からは紅葉の景色も見ることが出来る(温泉施設外から撮影)

祖谷渓

県道32号線沿いは祖谷川が作るV字峡。谷底までは50~100m。

小便小僧

V字峡の断崖絶壁に立つ小便小僧。ちなみに小便(水)は出ていない。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①祖谷渓温泉 ホテル秘境の湯
 [MAPCODE] 357 187 386*33
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に200m
 - 料金(1人8,000円、2人計19,000円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 祖谷の素朴な食材を用いた郷土会席料理が自慢
 - じゃらん「泊まって良かった宿大賞」受賞の宿

   

■②渓谷の隠れ宿 祖谷美人
 [MAPCODE] 357 158 566*87
 (口コミ平均4.8点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から南東に2km
 - 料金(2食付き2人計39,820円~)
 - 温泉あり/ハイクラス
 - 祖谷渓谷の遥か谷底を望む絶景が自慢

   

■③祖谷観光旅館
 [MAPCODE] 357 130 581*14
 (口コミ平均4.7点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から南東に3km
 - 料金(3,637円~)
 - 食事付きプランもあり
 - 一人旅や宿泊料金を安く抑えたい方に最適
 - 名勝「かずら橋」まで徒歩2分

   

■④和の宿 ホテル祖谷温泉
 [MAPCODE] 357 308 161*75
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北に6km
 - 料金(2食付き2人計32,300円~)
 - 温泉あり/ハイクラス
 - ケーブルカーで行く絶景の祖谷渓温泉が秀逸
 - じゃらん「泊まって良かった宿大賞」受賞の宿

   

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■④和の宿 ホテル祖谷温泉

祖谷渓の象徴ともいえるホテル。専用ケーブルカーで祖谷渓の谷底まで降りて浸かる絶景温泉は最高の贅沢。 阿波牛、鹿肉ジビエ、アメゴ塩焼き、山菜天ぷら等の料理の評判も高い。


🐶ペット旅

■⑤民宿 白地荘
 [MAPCODE] 357 603 803*02
 (口コミ平均3.1点/5点満点)

 - 道の駅から北に25km
 - 料金(1人4,364円、2人計8,182円~)
 - 食事付きプランもあり
 - ペット可[追加料金+1,000~2,000円]

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)