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(山口県の道の駅 no.13)

道の駅 仁保の郷

駅基本情報
駅名 仁保の郷(にほのさと)
住所 山口県山口市大字仁保中郷1034
コード 93 742 850*60
駅名の由来 「仁保」は山口市内の地域名。1955年までは仁保村が存在した。
施設 物産館、農作物直売所、パン工房、唐揚げの店、スイーツ工房、レストラン、【近隣施設】JAスーパー
休館日 12/31~1/4、水曜日
営業時間 8:30~17:00
(レストラン 10:00~17:00)
特産品 仁保の雷豆腐、殿さましょう油、山形パン、仁保プリン、鹿野ファームの粗挽きウインナー、秋川牧園のヨーグルト、 井上商店のふぐ飯の素、仁保の郷せんべい、山口銘菓「おいでませ」「山焼だんご」、瓦そば、 夏みかんゼリー、夏みかんマーマレード、豆腐の学校のおからクッキー、重源そば

洗練された駅施設

 中国自動車道の山口ICから国道262号線→県道26号線を通って北東に8km、 或いは同じく中国自動車道の徳地ICから国道489号線→国道376号線を通って西に14km、 山口県やや南東部の山口市仁保地区に本駅「仁保の郷」はある。 本駅は両インターのほぼ中間点に立地。 道の駅のすぐ近くも中国自動車道が通っているので両インターからの距離8km、14kmはちょっともどかしい。 「道の駅周辺にスマートインターを作ってくれたらいいのに」と思ってしまうが、 どちらのインターからでも本駅まで渋滞はほぼ起きないので、それほど苦痛にはならないだろう。 本駅まで、田園の中の下道のドライブ(徳地ICからは山林の中のドライブ)を楽しむことが出来る。
 本駅に到着してまず目につくのが全面ガラス張りの美しい道の駅の建物。 本駅の位置する仁保地区は田園地帯の真ん中だが、本駅に限っては都会的な洗練された雰囲気を感じる。 近年ではこんな感じの綺麗な道の駅が増えてきたが、本駅が建築されたのは20年以上前の1999年。 20世紀の時代にこんな建物を作るなんて先見の目があったと言えるだろう。 個人的な意見にはなるが、道の駅は中身も大事だが外見も大事。 本駅の年間利用客は64万9千人で県内の道の駅では第5位だが、都市部から離れた立地を考えれば上々の数字。 この洗練された建物が本駅の人気を押上げる要素の一つであると言っても過言ではないだろう。 ちなみに本駅を管轄する山口市では本駅の機能強化を計画中。 数年後には中身の面でも更に魅力的な道の駅になっていくことだろう。

旨味を閉じ込めた「雷豆腐」

 本駅はガラス張りの建物の中に物産館、農作物直売所、レストラン、パン工房、唐揚げの店、スイーツ工房が入る施設構成。 また、道の駅施設には含まれていないが、すぐ近くにJAが経営するスーパー「まるしょう」がある。 山口市の特産品やお土産を買う場合は道の駅で、ちょっとした日用品や食料、飲料を購入する場合はスーパーで、 利便性の良い道の駅と言えるだろう。 また、本駅はガラス張りの外観が美しいと上述したが、実は内装もなかなかお洒落。 木材をふんだんに使っており、木の香りがする建物になっている。
 まずは物産館の紹介だが、販売されている商品は結構多くておよそ500種類。 「仁保の特産品コーナー」とか「山口市の特産品コーナー」等があれば何を買おうか決め易いが、 そのようなものは特に無く、基本的には商品が整然と並んでいるだけ。 道の駅は公共施設なので、特定の商品だけ肩入れすることは避けているのだろう。
 こうなったら自力で面白そうな商品を探すしかない。店内をぐるぐると廻っていたら、1つの商品に目が留まった。 それは「仁保の雷豆腐(360円)」。直径約10cmの大きな円柱状の形状も特徴だが、製造方法に独特のものがある。 一般的に、豆腐は製造工程でどうしても豆腐の旨味と苦みの一部が逃げてしまうが、 「仁保の雷豆腐」はそれらを一切逃さないように工夫して調理されたもの。 具体的には豆腐を揚げの中に入れ、豆腐の旨味、苦みが外部の揚げでブロックするように仕上げている。 実際に食べてみると「仁保の雷豆腐」は深いコクのようなものを感じる。 基本的には薄味だが、薄味の中に豆腐の旨味が詰まっている。 ただ、濃口の食文化が身に付いている東日本の方には味が薄過ぎるかもしれない。 「仁保の雷豆腐」に醤油を5~6滴垂らすと、東日本の方にも大満足の味になるような気がする。 ちなみに私は物産館内で販売されている山口名物の「殿さましょう油」を購入して、 「殿さましょう油」と共に「仁保の雷豆腐」を味わってみた。 これが最高の組み合わせ。「殿さましょう油」のまろやかな辛味が「仁保の雷豆腐」と絶妙にマッチしている。
 「仁保の雷豆腐」以外では山口銘菓の「おいでませ」と「山焼だんご」が目に付く存在。 鹿野ファームの「粗挽きウインナー」、秋川牧園の「ヨーグルト」、井上商店の「ふぐ飯の素」も山口市ならではの商品である。 山口名物の「瓦そば」や山口県萩市名物の「夏みかんゼリー」、 本駅オリジナルの「仁保の郷せんべい」も販売されている。 また物産館の一角にあるパン工房では「山形パン」等、スイーツ工房では「仁保のプリン」等が販売されている。

創作料理のレストラン

 本駅のレストラン「にほのさんぽ」は定食類、麺類を提供するレストラン。 一見、普通のレストランに見えるが、実は普通のメニューが少ない「創作料理のレストラン」である。
 一番人気のメニューは上でも触れたが仁保名物「雷豆腐」を使った「雷豆腐定食(950円)」。 雷豆腐を美味しく食べるために2種類のつゆと4つの薬味が付いているのが特徴。 これなら少々単調な味の雷豆腐を変化に富んだ味付けで食べることが出来る。 見た目のインパクトが強いのは「レモンラーメン(730円)」。 ラーメンの上に麵が見えないくらいにスライスされたレモンが乗っている。 レモンと共に味わうことによってスッキリ爽やかなラーメンを味わうことが出来る。
 注目メニューはまだまだある。焼き鯖寿司と手打ちそばがセットになった「新樹定食(1020円)」は売り切れ必至の人気メニュー。 深煎りゴマとポークの旨味に若鶏ミンチが入った「肉みそラーメン(730円)」は数量限定のメニュー。 うどんと海老天とカレーの有りそうでなかなか無い組み合わせの「エビ天カレーうどん(830円)」も面白い。
 「普通のメニューが少ない」と上述したが、一応「山菜そば(830円)」「とんかつ定食(1050円)」 「唐揚げ定食(970円)」等の普通っぽいメニューもある。 ただ「山菜そば」では単に山菜を乗せるだけではなく山芋をたっぷりとトッピングしたり、 「とんかつ定食」では歯触りが良くなるようにロース肉を一旦薄切りにスライスしてから重ねてトンカツにしたりと工夫が満載。 本駅のレストランではいつもとは少し違った味を楽しみたい。



道の駅看板

道の駅看板

駅施設

ガラス張りの駅施設。都会的なセンスを感じる。写真内でピンク色に舞っているのは桜の花。花吹雪舞う中の訪問だった。

オリジナルの看板

道の駅入り口にあるオリジナルの看板にも都会的センスを感じる

ウッドデッキ

建物の入り口付近にウッドデッキもある

建物の内部

建物の内部は木材が目立つ。木の香りがする建物になっている。

仁保の雷豆腐

仁保名物の「雷豆腐(360円)」。豆腐の旨味を逃さないように工夫された豆腐。

殿さましょう油

山口名物の「殿さましょう油(260円)」。まろやかな味で「仁保の雷豆腐」との相性は抜群。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①ホテルアルファーワン山口インター
 [MAPCODE] 93 527 791*46
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南西に8km
 - 料金(1人3,819円、2人計6,910円~)
 - 食事付きプランもあり

   

■②国際ホテル山口
 [MAPCODE] 93 612 850*10
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南西に9km
 - 料金(1人5,000円、2人計9,090円~)
 - 朝食付きプランもあり[+900円/人]
 - 格安のカプセルプランあり[男性のみ3,163円/人~]

   

■③湯田温泉 ユウベルホテル松政
 [MAPCODE] 93 580 458*68
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南西に12km
 - 料金(1人13,000円、2人計16,000円~)
 - (湯田)温泉あり/食事付きプランもあり
 - 楽天トラベル人気温泉宿(2016年)全国8位の宿

   

■④維新志士ゆかりの宿 松田屋ホテル
 [MAPCODE] 93 580 364*14
 (口コミ平均4.7点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から南西に12km
 - 料金(朝食付き1人24,800円、2人計32,000円~)
 - (湯田)温泉あり/ハイクラス/2食付きプランもあり
 - 坂本竜馬など幕末の維新志士達が集った伝統の宿

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)