道の駅　長門峡

駅基本情報

駅名	長門峡(ちょうもんきょう)
住所	山口県山口市阿東生雲東分47-1
コード	870 159 883*05
駅名の由来	駅近くの観光地の名称。奇石や滝がある渓流。
施設	物産館、農作物直売所、阿東和牛の直売所、レストラン、テイクアウトコーナー
休館日	1/1、第2火曜日[8月は第1火曜日に振り替え/11月は無休]
営業時間	9:30～18:00 (レストラン 11:00～14:00) (テイクアウトコーナー 9:30～16:00)
特産品	アップルパイ、りんごケーキ、りんご酢、りんごジュース、りんごジャム、りんごドレッシング、 炙りふぐの棒寿司、ふぐの生ハム、焼きふぐ、ふぐ明太子、ふぐの旨煮、阿東牛、阿東牛コロッケ、 梨ジャム、梨パイ、徳佐片山米、純米酒「長門峡」、阿東の純米吟醸酒「氏原大作」

「りんご」に「ふぐ」に「阿東牛」

　中国自動車道の山口ICから国道262号線→国道9号線を通って北東に22km、 山口県西部の旧阿東町(現山口市阿東)に本駅「長門峡」はある。 駅名の「長門峡」は国指定の景勝地の名称から付けられたもの。 本駅を起点にした阿武川沿いに約5kmの渓谷美が広がる名勝である。
　私は本駅を訪れる前に東にある道の駅「願成就温泉」を訪れていたため、 上記とは逆方向の国道9号線を南西に進むルートでアクセス。 道中は「徳佐りんご」という垂れ幕や「りんご農園はこちら」という案内板がやけに目立つ。 通常、道の駅を訪れる時「一体どんな商品に出会えるのだろう」とワクワクしながら向かうものだが、 本駅に関しては完全にネタバレ状態。 到着前の段階で徳佐りんごを使った商品が並んでいる光景が目に映る。
　果たして、実際に到着してみると、やっぱりりんごを使った商品がたくさん。 ただ、「りんご」だけでなく、「ふぐ」や「阿東牛」を使った商品も多数あることに気が付く。 本駅を訪れた際には「りんご」「ふぐ」「阿東牛」を使った商品に注目したい。

りんごたっぷり「アップルパイ」

　まずは物産館の紹介だが、上述の通り「りんご」「ふぐ」「阿東牛」を使った商品が目に付く。 「りんご」を使った商品には「アップルパイ」「りんごケーキ」「りんご酢」「りんごジュース」「りんごジャム」等。 中でも「アップルパイ(300円)」は本駅を代表する人気商品になっている。 一般的なアップルパイはパイ生地の中にりんごジャムが入っていて甘さが強調されがちだが、 本駅のアップルパイのパイ生地の中に入っているのはりんごの粒。 それも驚くくらいの数が入っている。 このため味はりんご本来の「瑞々しい甘さ」。りんごの粒を噛んだ時のサクサク感が堪らない。 後味もスッキリとしている。 ちなみに本駅のりんご商品に使われている品種は「徳佐りんご」と呼ばれる阿東町徳佐地区限定の商品。 他の産地に比べて甘いのが特徴になっている。
　「ふぐ」を使った商品には「炙りふぐの棒寿司」「ふぐの生ハム」「焼きふぐ」「ふぐ明太子」等がある。 特に地方発送時には冷凍処理が必要な「炙りふぐの棒寿司(1620円)」は本駅では冷凍処理なしの生の状態で販売。 ふぐの本場ならではの「ほんのり甘い」ふぐの味を堪能することが出来る。 「焼きふぐ」や「おつまみふぐ」は日持ちするのでお土産に最適。 「ふぐの生ハム」「ふぐ明太子」を購入される方は、保冷材や冷蔵庫を用意しておく方が良いだろう。
　本駅のもう一つの目玉商品「阿東牛」は、本駅の「阿東牛直売コーナー」で購入できる。 価格はサーロインステーキ100gが1550円、ロース焼き肉用100gが1400円。 高級和牛の割には格安な料金と言えそうだ。 遠方から訪れた方には鮮度保持の観点から生の牛肉を購入することは困難かも知れないが、 阿東和牛を使った冷凍コロッケも販売されている。 また物産館入口付近にある出店では阿東牛肉コロッケを1個180円で販売。 その場でアツアツの状態で味わうことが出来る。
　「りんご」「ふぐ」「阿東牛」が目に付く本駅だが、その他にも注目の商品がある。 それらは「梨」と「日本酒」。 地元で採れた梨を使った「梨ジャム」「梨パイ」、地産の酒米を使った純米酒「長門峡」「氏原大作」も販売されている。

レストランでは阿東牛を使った料理

　本駅のレストラン「食事処　長門峡」は定食、丼物、うどん、カレー等を提供。 メニューの数は25種類、飲み物もアルコール/ノンアルコール/ジュース/コーヒーがあり多彩なメニューが自慢である。 そんな本駅の自慢のメニューは地産のブランド牛肉「阿東牛」を使ったメニュー。 「阿東牛」を使ったメニューが6種類もあり価格は1000円～2000円。 予算に応じて阿東牛を味わうことが出来る。
　人気のメニューは「阿東和牛すき焼きセット(2000円)」。 手のひらよりも大きな阿東和牛のスライスが5枚も付いてくる。 1日限定5食の「阿東牛照焼丼(1800円)」、1日限定10食の「阿東和牛ラーメン(1000円)」は昼過ぎには売り切れ必至の幻のメニュー。 「阿東和牛丼(1400円)」「阿東和牛カレー(1200円)」も人気のメニューである。 阿東和牛以外では「とんかつ定食(1000円)」「唐揚げ定食(1000円)」「肉うどん(800円)」 「かやくうどん(600円)」等も味わうことが出来る。

長門峡の渓谷美を楽しむ

　冒頭にも記したが、本駅は国指定の名称「長門峡」の起点に位置する道の駅。 もし、旅程に余裕がある方は長門峡の散策も楽しみたい。 本駅を起点にして「千瀑洞口(1.3km)」「佳景淵(3.6km)」「紅葉橋(4.5km)」「竜宮淵(終点/5.1km)」等のスポットがある。 所要時間は案内板には100分と書かれているが、普通に歩けば60分位。 それでも往復2時間掛かるので、道の駅のスタンプラリー等で先を急ぐ方にはハードルは高いかも知れない。 ただ、本駅から5分位進んだところでも美しい渓谷美を見ることが出来るので、 長門峡の雰囲気を感じることは出来るだろう。
　ただ、一つ問題点がある。それは本駅の駐車場のキャパシティーが小さいこと。 私は4月上旬の平日に訪れたが、それでも駐車場は混雑気味。 長門峡が最も美しい紅葉の季節、更に週末は駐車場が大混雑するのは容易に想像できる。 おそらく、駐車場待ちの車が国道まで溢れ、国道も大渋滞するのではないだろうか。 紅葉の季節に訪れる方は可能な限り週末は避けた方が良いと思う。