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(山口県の道の駅 no.03)

道の駅 あさひ

駅基本情報
駅名 あさひ
住所 山口県萩市大字佐々並2476-1
コード 243 415 853*20
駅名の由来 市町村合併前の旧村名の旭村より
施設 コンビニエンスストア、唐揚げ専門店(イートイン&テイクアウト)、ケータリングカー移動販売[不定期]
休館日 12/31~1/3
(レストラン 上記に加えて月曜日)
営業時間 7:30~18:30
(レストラン 11:00~15:00)
特産品 殿さましょう油、明木醤油、三好松野醤油、佐々並豆腐、木間豆腐、萩小町ちくわ、 夏みかん菓子、夏みかんマーマレード、秋吉台ごぼうかりんとう、山焼だんご

コンビニに転身

 山陰自動車道の萩ICから県道32号線→国道262号線を通って南東に18km、 或いは中国自動車道の山口ICから国道262号線を通って北西に23km、 山口県ほぼ中央部の旧旭村(現萩市)に本駅「あさひ」はある。 旧旭村は村域の9割以上が山林の長閑な村。 本駅に至る道路もほぼ山林の中のドライブだが、幸いにも本駅に至る国道262号線、県道32号線はいずれも整備された安全な道路。 車窓の景色の変化が乏しく眠気が襲ってくる点が難点だが、道中はのんびりとしたドライブを楽しむことが出来る。
 さて、本駅「あさひ」だが、個人的には経営的にかなり心配していた道の駅。 山奥にあるため立地的に都市部からの集客が困難。 近くに旧宿場町の佐々並市と呼ばれる観光資源はあるものの、集客の起爆剤になるには力不足。 地元客を集めようにも近隣の人口は10km位まで範囲を広げても500人程度と少なく困難。 2017年の年間利用客は県内の道の駅では下から3番目の7万2千人と少なく、毎年、赤字が続いていたという情報もある。
 「いつか閉鎖になるのでは」と個人的に悪い予感を抱いていたが、 2021年3月に中国地方では比較的メジャーなコンビニエンスストア「ポプラ」に転身。 地域密着の店として再スタートを切ることになった。 私が訪れた2022年4月上旬の段階では施設はコンビニだけだったが、 2022年4月22日に唐揚げのテイクアウト&イートインの店「鶏工房aomizu」がオープン。 「日本一田舎にある唐揚げ専門店」をキャッチコピーに静かなブームを呼んでいる。 なお、都会の24時間営業のコンビニに慣れた方に一言だけ付け加えておくと、 本駅のコンビニは7時30分~18時30分の営業。夜間は閉まっているのでその点は注意が必要である。 駐車場と屋外トイレは24時間利用可能である。

「醤油」「豆腐」「夏みかん菓子」が特産品

 コンビニに転身した本駅の施設だが、そこは道の駅を兼ねたコンビニ、普通のコンビニとはちょっと違う。 一般的な日用品、飲料、菓子、コンビニ弁当に加えて地域の特産品や朝採れの農作物、萩漁港直送の海産物も販売されている。
 地域の特産品コーナーは入口近くの目立つ場所に配置。 旧旭村、及び合併後の萩市の特産品が20品ほど販売されている。 目に付く商品は「醤油」「豆腐」「夏みかん菓子」。 醤油関連では萩市に生産拠点を置く「殿さましょう油」「三好松野醤油」「明木醤油」を販売。 私は「殿さましょう油」を購入したが、とてもまろやかな味。 色々なものに合うと思うが、個人的には豆腐など、薄味の料理に特に合うような感じがする。 その「豆腐」だが、萩市…というよりは旧旭村産の真の意味での本駅の特産品。 旧宿場町の佐々並市の真ん中で1800年代から8代続く「土山豆腐店」の「佐々並豆腐」を販売している。 菓子類では萩市名物の「夏みかん」を使った菓子を販売。夏みかんを丸ごと一個砂糖漬けにした「夏みかん丸漬け」や、 夏みかんの皮を砂糖漬けにした「夏みかん菓子」、早摘み夏みかんを砂糖漬けにした「夏みかん青桐」が販売されている。 近隣の秋吉台の特産品も本駅で販売。秋吉台名物の「ごぼうかりんとう」や「きんぴらごぼう菓子」も本駅で販売されている。

唐揚げ専門店とケータリング販売

 本駅の「食」の施設は2022年4月にオープンした唐揚げの店「鶏工房Aomizu」、 不定期で本駅に訪れるケータリングカーによる販売の2つ。 上述のように唐揚げの店がオープンしたのは私が本駅を訪問した後のこと、 また、私が訪れた日はケータリングカーによる販売が行われていなかったため、 「食」の施設に関する紹介は本駅の公式ページの情報をもとにお届けすることをご容赦願いたい。
 唐揚げの店「鶏工房Aomizu」は山口県内に近年オープンしたチェーン店。 2021年6月に山口駅前にオープンしたのが第1号店で、おそらく本駅にあるのが第2号店になる。 メニューは鶏のから揚げが中心で「もも肉(国産/ブラジル産)」「手羽」「軟骨」「むね肉」「チーズ手羽先」がある。 ケータリングカーによる移動販売は「かばやんのカレー屋さん」「小麦の奴隷下関椋野店」 「シンヤマキッチン」「スイーツの店フルッタ」等が代わる代わる出店。 「かばやんのカレー屋さん」は「牛スジカレー」「キウイカレー」等を提供、 「小麦の奴隷下関椋野店」は「ザックザクカレーパン」が人気、 「シンヤマキッチン」は「佐々並うどん」が名物、 「スイーツの店フルッタ」はラズベリーとブルーベリーが入ったパフェ「ベリーベリー」が人気になっているようだ。 ケータリングカーによる販売は週末を中心に2日に1度の割合で実施。 道の駅に訪れた時に見かけたら利用してみるのは如何だろうか。

重要伝統的建造物群「佐々並市」を散策

 道の駅としては全体的に地味な感じがする本駅だが、せっかく遠路遥々本駅を訪れたならば、 近隣の国指定重要伝統的建造物群の「佐々並市」を散策したい。 本駅に車を置いて佐々並市まで向かうのも良いが、歩いて15分程掛かるので車で移動するのがお勧めである。 道の駅の駐車場を出て国道262号線を南東方向に130m、 最初の信号を左折して道なりに進み100m程で「旭活性化センター」に着く。 この「旭活性化センター」に車を停めて佐々並市の街並みを散策したい。
 佐々並市は古道「萩往還」の宿場町。江戸時代の茅葺民家や明治時代の石州赤瓦屋根の町屋がそのまま残されている。 街並みの中心部には佐々並豆腐を製造する「土山豆腐店」、佐々並豆腐を使ったコース料理を提供する「はやし屋旅館」、 佐々並市を紹介する案内所もある。 10分程歩くと江戸末期の茅葺屋根の古民家が5軒。 明治初期の建物、昭和初期の建物も並んでいる。



道の駅看板

道の駅看板

駅施設

駅施設。中国地方では有名なコンビニ「ポプラ」に転身している。

殿さましょう油

店内では「夏みかん菓子」「殿さましょう油(写真)」「佐々並豆腐」等の特産品を販売

佐々並市

重要伝統的建造物群「佐々並市」を散策

はやし屋

「佐々並市」内で唯一の宿「はやし屋」。佐々並豆腐のフルコースが人気。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①佐々並味処はやし屋
 [MAPCODE] 243 415 898*23
 (口コミ平均3.5点/5点満点)

 - 道の駅から南東に200m
 - 料金(2食付き6,500円~)
 - 佐々並地区名物の「ささなみ豆腐」のフルコースは8,500円/人~

 佐々並味処はやし屋

■②国際ホテル山口
 [MAPCODE] 93 612 850*10
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に17km
 - 料金(1人5,000円、2人計9,090円~)
 - 朝食付きプランもあり[+900円/人]
 - 格安のカプセルプランあり[男性のみ3,163円/人~]

   

■③湯田温泉 ユウベルホテル松政
 [MAPCODE] 93 580 458*68
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に20km
 - 料金(1人13,000円、2人計16,000円~)
 - (湯田)温泉あり/食事付きプランもあり
 - 楽天トラベル人気温泉宿(2016年)全国8位の宿

   

■④維新志士ゆかりの宿 松田屋ホテル
 [MAPCODE] 93 580 364*14
 (口コミ平均4.7点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から南に20km
 - 料金(朝食付き1人24,800円、2人計32,000円~)
 - (湯田)温泉あり/ハイクラス/2食付きプランもあり
 - 坂本竜馬など幕末の維新志士達が集った伝統の宿

   

🐶ペット旅

■⑤ペンション ほっとビレッジ美東
 [MAPCODE] 243 399 790*43
 (口コミ平均4.4点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に18km
 - 料金(2食付き1人6,500円、2人計12,000円~)
 - ペット可のプランあり[追加料金+1,100円]
 - 近隣のトロン温泉の割引券付き
 - 【注】チェックインは19時まで

 

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)