道の駅　クロスロードみつぎ

駅基本情報

駅名	クロスロードみつぎ
住所	広島県尾道市御調町大田33
コード	48 632 019*51
駅名の由来	「クロスロード」は駅が国道184号線と国道486号線の交差点(クロスロード)にあることより。 「みつぎ」は市町村合併前の旧町名の御調町より。
施設	物産館、農作物直売所、レストラン
休館日	12/31、1/1
営業時間	9:00～18:00 (レストラン 11:00～14:30)
特産品	テルちゃんキムチ、尾道プリン、尾道ラーメン、せんじがら、国産牛ホルモンたれ漬け、近藤菓子店のどら焼き、 パパイヤドレッシング、パパイヤポン酢、パパイヤいちじくドレッシング、干芋、尾道砂ずりちぎり、 広島はっさくケーキ、広島レモンワッフルケーキ

人気No.1は「テルちゃんキムチ」

　尾道自動車道の尾道北ICから国道486号線を南西に2km、 広島県南東部の旧御調町(現尾道市御調町)に本駅「クロスロードみつぎ」はある。 「クロスロード」とは「交差点」の意味。 本駅は国道486号線と国道184号線が交差する交通の要所に立地している。 また、交通の要所という位置付けだけではなく、本駅周辺は御調支所、図書館、郵便局、小・中・高等学校が集中する生活の要所。 御調町自体は人口6千人程の自然豊かな町だが、道の駅を中心に半径500mを切り取ったら「都会」と言っても差支えが無い。 本駅の利用客もとても多い印象。駐車場は満車状態で、店内も多くの人で溢れている。 駐車場に止まっている車のナンバーを見る限り、利用客の殆どは地元客。 本駅は「観光の拠点」というよりは地元の方の「生活の拠点」として機能している感じがする。
　物産館の売れ筋を見ても、観光客メインの他の道の駅とはかなり異なる。 物産館の売り上げ第1位は地元御調町に店を構える「テルちゃんキムチ」。 第3位の「せんじがら(豚の塩ホルモン揚げ)」、第5位の「国産牛ホルモンたれ漬け」等、 御調町民の夜の食卓に並びそうな商品が上位を占めている。 ちなみに私は8年前の2014年にも本駅を訪れているが、その時の第1位も「テルちゃんキムチ」。 御調町民にとって「テルちゃんキムチ」は永遠のベストセラーと言えるだろう。 「テルちゃんキムチ」は「白菜キムチ」「きゅうりキムチ」「大根キムチ」等の種類がある。 「まるごとトマトキムチ」という珍しい商品もあるので、キムチが好きな方は試してみるのは如何だろうか。

「尾道ラーメン」「尾道プリン」も人気商品

　物産館の売れ筋商品をもう少し見てみたい。第1位、3位、5位は上述したが、第2位は「尾道プリン」、 第4位は地元の近藤菓子店の「どら焼き」、第5位は「尾道ラーメン」、第7位に「海鮮浅漬けの素」、 第9位に「パパイヤドレッシング」がランクインしている(6位、8位、10位は不明です)。
　第2位の「尾道プリン」は尾道市民ならだれでも知っている(多分)「おやつとやまねこ」という店の名物商品。 旧御調町の特産品という訳では無いが、旧御調町も今では同じ尾道市。 道の駅巡りの途中で尾道プリンを味わいたいならば、本駅で購入するのが効率的だろう。 同様に「尾道ラーメン」も尾道市を代表する特産品。尾道ラーメンの名店「味平」「東珍康」等、 17種類の尾道ラーメンが販売されている。 また、少し意外に感じるのは第9位の「パパイヤドレッシング」。 御調町とパパイヤが結びつく人は少ないと思うが、 実は御調町の休耕地を利用してパパイヤを生産する「尾道パパイヤ」というメーカーが近年に起業。 御調町の新名物になっている。 尾道パパイヤを使った商品には「パパイヤポン酢」「パパイヤ酢」がある。 また、御調町の昔からの特産品である「いちじく」をブレンドした「パパイヤいちじくドレッシング」も人気商品になっている。
　物産館から少し離れた所には農作物直売所がある。 農作物直売所の品揃えはおそらく県内の道の駅ではNo.1。ざっと数えて100種類くらいの野菜、果物が並んでいる。 このあたりも地元客に愛されている理由だろう。 農作物直売所の人気商品は「三次農園のチェリートマト」。 鶏舎のぬかがら、魚のアラ、米糠を使って栽培した珍しいチェリートマトで、糖度が高いのが特徴である。 地産の米(ヒノヒカリ)も人気の商品。5kg/1900円で販売されている。

「そば処とんぼ」がオープン

　本駅の「食」の施設は従来のビュッフェスタイルのヘルシーレストランが閉店。 2021年5月に広島県内に店舗を展開する「そば処とんぼ」が本駅内にオープンした。 本そば処の特徴は2点。一つは「土甕(どがめ)で2ヶ月間も熟成させたオリジナルの出汁」、 もう一つは「そば3玉まで同一料金」という料金体系。 特に「そば3玉まで同一料金」というのはユニークで、大食漢の方、食べ盛りの若者に人気になっている。
　注文方法はまず「そばの玉数と種類(かけ/ざる/ぶっかけ)」を選択、 次に「野菜かき揚げ/たまご/えび/ちくわ/等の具」を選択(複数可)するシステムである。 ただ、「そば3玉まで同一料金」というのはどうだろうか。 そばは「かけ」が682円、「ざる」が781円、「ぶっかけ」が791円。 3玉分の料金と考えると格安だが、1玉分も同料金となるとかなり割高。 若者が多い都会ならこのシステムは受けるかも知れないが、 客層の多くが中高年のこの場所でこのシステムがフィットするのか興味深い所である。 たとえばトッピングの「野菜かき揚げ」は1個330円。 かけそば1玉+野菜かき揚げは1012円になるので、ちょっと高いという感じがする。 「3玉注文して3人でシェアをする」ならお得な気がするが(もちろんNG)。
　そば以外にも丼類も販売されている。 「海老天丼」は1320円、「かき揚げ丼」は770円。丼物にはミニサイズもあり「ミニ海老天丼」は605円、 「ミニかき揚げ丼」は440円。 これなら食の細い方も料金的に満足だろう。