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(島根県の道の駅 no.08)

道の駅 サンエイト美都

駅基本情報
駅名 サンエイト美都(サンエイトみと)
住所 島根県益田市美都町宇津川ロ586-2
コード 520 362 178*14
駅名の由来 「美都」は市町村合併前の旧町名の美都町より。「サンエイト」は開業当時の運営会社の名称より。 平成3年に開業した(株)エイトから駅施設の愛称を「サンエイト」とした。なお、現在は(株)美都森林が運営している。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、(近隣の美都温泉館内に温泉とレストランあり)
休館日 1/1、1/2、火曜日[祝日と重なる場合は営業]
(美都温泉 水曜日[祝日と重なる場合は営業])
営業時間 9:00~19:00
(レストラン 11:00~14:30)
(美都温泉 8:00~20:30)
(美都温泉内農作物直売所 8:00~18:00)
(美都温泉内レストラン 11:00~13:30、[土日祝はディナー営業あり 17:00~20:30])
特産品 柚子サイダー、ゆず飲料「ゆずっこ」、美都ジャム工房のジャム各種、益田ゆずゼリー、真っ赤な益田SUNトマトジュレ、 柚子カステラ、柚子風味甘辛ドレッシング、唐揚げのタレ柚子風味、漬物各種、手焼きせんべい「石号の郷」、 日本酒「七尾山」「扶桑山」、わさび焼酎、石見神楽のDVD、石見神楽カレンダー

閉鎖の危機を乗り越えて

 山陰自動車道の三隅ICから県道48号線を南に20km、島根県西部の旧美都町(現益田市美都町)に本駅「サンエイト美都」はある。 本駅が位置する場所は国道191号線/県道34号線/県道48号線の3つの主要道が合流する地点。 立地的には交通の要所だが、本駅周辺は恐ろしいくらいに静かで完全に森林に覆われている。
 この静かな立地のため、過去において本駅は経営にかなり苦戦。 2013年11月に物産館が閉鎖となり、一時は本駅は存亡の危機を迎えてしまった。 実は本駅から500m位のところに美肌の湯として名高い美都温泉があり、そこは年間10万人くらいの客が集まるので、 個人の意見としては、場所をもっと美都温泉の近くに移動すればそれなりに本駅も繁盛すると思うのだが。 実際には2014年4月に同じ場所でリニューアルオープンして現在に至っている。
 今回(2019年11月)、私は8年ぶりに本駅を訪れたが、かなり魅力的な道の駅に生まれ変わったと感じている。 リニューアル前はコンビニに少し毛が生えた感じの道の駅だったが、現在では美都町、および益田市の特産品がぎっしり。 レストランでは「十割驛そば」と銘打ち、100%手打ちのそばを看板メニューに据えている。 この「十割驛そば」はSNS等で評判になり、週末は昼過ぎには完売の人気のメニューになっている。
 過去に本駅を訪れ「今一つ」と感じた方にも、もう一度訪れて頂きたいと感じる道の駅である。

物産館では柚子が人気

 本駅の物産館は美都町、および益田市の特産品がぎっしり。 特に目に付くのは「柚子」。「柚子サイダー」「ゆずっこ」「柚子ゼリー」「柚子カステラ」「柚子ドレッシング」 「柚子の唐揚げのタレ」「柚子ジャム」「柚子胡椒ポン酢」「柚子味噌」「柚子海苔」「ゆず塩」「柚子唐辛子」 「柚子茶」「柚子もろみ」等。 よくぞこれだけ考案したなぁ、と感心するくらいに柚子関連の商品が並んでいる。 私は数ある柚子の商品の中から「柚子サイダー(210円)」とゆず飲料の「ゆずっこ(118円)」を購入。 「柚子サイダー」は酸味を感じる想像通りの味、 「ゆずっこ」は蜂蜜が配合されているため酸味が控えめでとても飲みやすい意外な味。 柚子が好きな方は色々と試してみるのは如何だろうか。
 柚子以外では益田市の人気商品の「真っ赤な益田SUNトマトジュレ」、 地元の美都ジャム工房が提供するジャム各種(柚子/イチジク/いちご/ブルーベリー/トマト/等)、 おばあちゃんの味を引き継ぐ漬物各種(寒干し大根/梅しそ寒干し/なす辛子漬け/等)、 地酒の「七尾山」「扶桑山」、わさび焼酎等を販売。 古典芸能を伝承する「石見神楽のDVD(10種類!)」「石見神楽カレンダー」も販売されている。

レストランでは「驛そば」が人気

 本駅のレストランは「そば」が7種類、「うどん」が2種類、「ご飯もの」が2種類の少数先鋭のメニュー構成。 特に「そば」は北海道産と島根県内産のそば粉を使い、つなぎを一切使用せず、 そば粉100%を店内で手打ちで製麺したもので「美味しい」と評判になっている。 そばつゆには地元の特産品の柚子を入れる拘りがあり、本駅ならではの味に仕上がっているようだ。 ただ、評判になると完売までの時間は当然早くなるもの。 3連休の中日の16時頃に訪れた私は既に完売のため名物「驛そば」の味を体験することが出来ず。 まあ、これだけ評判になっていて、店側も「自慢のメニュー」と推しているので、間違いなく味わってみる価値はありそうだ。 ちなみに「驛そば」には「ざるそば(700円)」「きのこそば(750円)」「鴨ねぎそば(980円)」等の種類がある。
 ご飯ものでは「匹見わさび飯(420円)」に注目。 実は隣町の旧匹見町は西日本有数のワサビの産地。 現在では生産量が減少してなかなか味わう機会が無くなってきたが、本駅は匹見ワサビを味わうことが可能な数少ない施設。 ワサビ独特の瑞々しい辛さを味わうことが出来る。

美肌効果のある美都温泉へ

 さて、本駅まで来たならば是非とも美肌効果が高いと言われる美都温泉も訪れたい。 美都温泉は本駅から約500mの距離。 美都温泉にも無料の大きな駐車場があるので、移動の際は車を利用したい。
 美都温泉の泉質はアルカリ性の単純温泉。日帰り温泉施設の「湯元館」の利用料は500円と名湯の割には良心的な料金設定になっている。 湯の種類は内湯と露天風呂で共に岩風呂になっており風情が十分。 内湯はとても広くて客が多くても全く問題ない。 露天風呂はマッサージ効果の高いジェット風呂付き。露天風呂にジェット風呂が付いているのは全国的に見ても珍しいのではないだろうか。 また、露天風呂から見る山々の風景も綺麗である。
 温泉エリアにはレストランもある。少数先鋭の道の駅エリアのレストランとは異なり、こちらは多彩なメニュー構成。 「唐揚げ定食」「ハンバーグ定食」「煮魚定食」など30種近いメニューが揃っている。 看板メニューは猪肉を使った「特製角煮(980円)」。秘伝のタレと地産の蜂蜜、柚子胡椒が付いており独特の味に仕上がっている。 角煮が入った「角煮うどん(710円)」「特製角煮丼(1650円)」も人気。 柴犬のルーツ「石号」にちなんだ「石号の里定食(980円)」も人気メニューになっている。



道の駅看板

道の駅看板

駅施設

駅施設。この建物の中に物産館とレストランがある。

ゆずサイダー

本駅名物の「ゆずサイダー」。私は2011年に訪れた際に購入したが、現在でも看板商品として販売されている。

ゆずっこ

ゆず飲料の「ゆずっこ」。蜂蜜が配合されている。酸味はあまり感じずすっきりとした味。なかなか美味しい。

驛そば

今回は売り切れのため味わうことが出来なかったが、レストランの看板メニューの「驛そば」。 つなぎを使わない100%そば粉の手打ちそば。

美都温泉

少し足を延ばして美都温泉へ

食事処「ゆずのき」

美都温泉に併設の食事処「ゆずのき」。猪の特製角煮が自慢のメニュー。

直売所「あったか市」

美都温泉に併設の直売所「あったか市」

柴犬の聖地・石号の里

旧美都町は柴犬のルーツである石州犬「石」の出生の地。現在の柴犬には全て「石」の地が受け継がれている。

石号の石碑

美都温泉エリアには石号の石碑がある

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①吾妻屋旅館
 [MAPCODE] 520 363 219*25
 (口コミ平均4.5点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に400m
 - 料金(2食付き10,000円~)
 - (美都)温泉あり
 - 🐶ペット可(要事前連絡)

 吾妻屋旅館

■②民宿 山彦<島根県>
 [MAPCODE] 520 363 131*27
 (口コミ平均4.8点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から東に600m
 - 料金(2食付き7,000円~)
 - 美都温泉の無料利用券付き
 - 【注】午後7時までにチェックイン要

 

■③MASCOS HOTEL 益田温泉
 [MAPCODE] 277 310 859*17
 (口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から西に21km
 - 料金(1人6,546円、2人計10,800円+P料金[200円]~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり

   

■④オネスティーコテージ正直村B&B
 [MAPCODE] 363 875 795*40
 (口コミ平均--点/5点満点)

 - 道の駅から東に25km
 - 料金(朝食付き2人計16,000円~)
 - 食事付きプランもあり
 - 聖湖の畔に佇む大自然を満喫する宿
 - 【注】冬期は休業

 

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)