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(和歌山県の道の駅 no.34)

道の駅 ねごろ歴史の丘

駅基本情報
駅名 ねごろ歴史の丘(ねごろれきしのおか)
住所 和歌山県岩出市根来2020-1
コード 35 442 050*77
駅名の由来 「ねごろ」は地域名の根来より。近くには史跡の根来寺を始めとして、ねごろ歴史資料館、旧和歌山県議会議事堂、 SL公園があり「ねごろ歴史の丘」と呼ばれている。
施設 物産館、ねごろ歴史資料館、旧和歌山県議会議事堂
休館日 無休
(歴史資料館/旧和歌山県議会議事堂 12/29~1/3、火曜日[祝日と重なる場合は営業])
営業時間 10:00~18:00(スタンプは24時間)
(歴史資料館/旧和歌山県議会議事堂 9:00~16:30)
特産品 高砂あられ、黒あわび茸、柚子と黒あわび茸の佃煮、南高梅、、百福梅、梅バター、 紀州銘菓「かげろう」「うす皮まんじゅう」、紀州あんころ餅、あたり前田のクラッカー、 和歌山倉庫ラーメン、鮎飯の素、紀州漆器(お椀/箸/等)

2つ目の「ねごろ」

 京奈和自動車道の岩出根来ICから北東に900m、和歌山県北部の岩出市に本駅「ねごろ歴史の丘」はある。 本駅は2017年4月に道の駅登録、同年12月にオープンした比較的新しい道の駅。 岩出市内では「根来さくらの里」に続く2つ目の道の駅で、市の観光シンボル「根来寺」を冠した2つ目の「ねごろ」の駅である。
 余談にはなるが道の駅新設には「合併市町村を除く同一市町村には1つ」「近隣の道の駅から10km以上」という原則があるようだが、 本駅はその両方に合致していない(「根来さくらの里」からの距離は4.5km)。 まあ、あくまで原則であり、全国を見渡せば例外はいくらでもあるのだが、 和歌山県内には本駅以外にも例外が多数あり、もしかしたら和歌山県の道の駅設置基準は少し甘くなっているのかも知れない。
 ただ、設置基準は甘いかも知れないが、本駅は十分に魅力的な道の駅。 2017年に新設された物産館、道の駅登録前から存在した軽食堂と歴史資料館、 近くには県指定文化財の旧和歌山県議会議事堂、名勝の根来寺も徒歩圏内と観光拠点としても便利。 道の駅が乱立する本駅周辺だが、「全部回るのは面倒」という方にも本駅は訪れて頂きたいと思えるような道の駅になっている。

岩出市伝統の「高砂あられ」に注目

 まずは新設された物産館の紹介だが、まず目につくのは「高砂あられ」。 地元岩出市で約100年の歴史を持つ伝統の増田米菓株式会社が作る懐かしの菓子で、現在でも変わらぬ人気を誇っている。 現在、高砂あられは20種以上あるらしいが、本駅では売れ筋の3つ(サラダ味/醤油味/梅ザラメ味)を道の駅限定のパッケージで販売している。 私は梅味あられに砂糖の粒が塗された「梅ザラメ味」を購入。 ザラメ砂糖の甘味と梅の酸味が舌の感覚を刺激し、美味しさを引き立てている。 そして密度の濃い重厚感のあるあられは懐かしい伝統の味を感じさせてくれる。 また、懐かしいと言えば昭和30年代に爆発的に売れた「あたり前田のクラッカー」も本駅で販売。 高砂あられと共に懐かしの商品を本駅で味わってみるのはいかがだろうか。
 続いて農作物加工品に目を移すと、やっぱりさすがに和歌山県。 和歌山特産の南高梅の加工品が並んでいる。定番の梅干しは「しそ漬け」「蜂蜜漬け」など約10種類。 有田みかんエキスをたっぷりと吸い込ませた「百福梅」も人気になっている。 珍しい商品では「梅バター」。濃厚バターに程よい酸味が加わった新感覚のバターに仕上がっている。
 南高梅と共に岩出市の特産品になっているのは「黒アワビ茸」。 海の高級品である黒アワビと混同しそうだが、黒アワビ茸はキノコの一種。 10cm位の大きさで海のアワビと同様にコリコリとした食感が魅力である。 黒アワビ茸に柚子を塗した「柚子と黒アワビ茸の佃煮」が本駅の人気商品になっている。
 紀州銘菓も本駅で多数販売。生クリーム入りパイの「かげろう」、餡がたっぷりの「うすかわ饅頭」は土産品に最適。 幻のラーメンともいわれる「和歌山倉庫ラーメン」や「鮎飯の素」「ドライみかん」も和歌山ならではの商品である。 林克彦氏が作る紀州漆器のお椀、箸も本駅ならではの商品になっている。

歴史の丘を散策

 続いて、本駅及び周辺の岩出市の歴史を感じさせる施設の紹介を。 まず、道の駅に併設されているのが「ねごろ歴史資料館」。 「信仰と交流ゾーン」「文化と繁栄ゾーン」「シアターゾーン」があり、根来寺の歴史や坊・院で使われていた品々が展示されている。 入館料が無料なのも嬉しい。
 道の駅から東に100m程のところにあるのが旧和歌山県議会議事堂。 明治31年から昭和13年まで和歌山県の立法府が置かれた場所である。 木造2階建てで間口31m、奥行47m、建築面積1,248平方メートルで建築当時としては有数の壮麗なるもの。 建築物としての評価も高い。入場料も無料化されたらしい。
 そして道の駅から700m程のところにあるのは史跡の根来寺。 根来寺は戦国時代に織田信長に加担して隆盛を極め、その後、豊臣秀吉に敗れて衰退、徳川家康の時代に復興を成し遂げた。 戦国時代の歴史の縮図と言っても過言ではないだろう。 境内には桜並木があり、春には花見の名所として人気になっている。 こちらは入場料は500円が必要。可能であれば桜が咲く3月下旬に訪れたい。



道の駅看板

道の駅看板

物産館

2017年に新設された物産館。左側には綺麗な24時間利用可能なトイレもある。

軽食堂等

物産館の向かい側にある建物には軽食堂(Negoro-An)等が入る。軽食堂の名物メニューは「牛すじカレー」。 「しらす丼」「親子丼」「デミグラスハンバーグ定食」等も味わうことが出来る。

高砂あられ

物産館の名物の「高砂あられ」。道の駅限定の特別パッケージ。360円。

高砂あられ

「高砂あられ」はこんな感じ。粒々のザラメ砂糖が塗されている。

根来歴史資料館

道の駅構内にある根来歴史資料館

旧和歌山県議会議事堂

道の駅から東に100mのところにある旧和歌山県議会議事堂

大講堂

旧和歌山県議会議事堂の見どころは広々とした大講堂

根来寺の根本大塔

道の駅から東に700mのところにある根来寺。まず見えるのが1547年建立の根本大塔(重要文化財)

根来寺の庭園

根来寺では広々とした庭園、池も見どころ

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①根来温泉 國分屋
 [MAPCODE] 35 412 493*02
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南に1km
 - 料金(1人5,910円、2人計10,910円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり

 

■②ホテルいとう
 [MAPCODE] 35 322 148*28
 (口コミ平均2.9点/5点満点)

 - 道の駅から南に4km
 - 料金(1人5,909円、2人計11,000円~)

   

■③丸浅旅館
 [MAPCODE] 106 108 054*18
 (口コミ平均3.4点/5点満点)

 - 道の駅から東に11km
 - 料金(1人5,500円、2人計10,000円~)
 - 食事付きプランもあり

   

■④花山温泉 薬師の湯
 [MAPCODE] 35 220 234*03
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南西に14km
 - 料金(1人8,219円、2人計14,382円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 関西地区最強の炭酸温泉

   

🐶ペット旅

■⑤民宿海景房
 [MAPCODE] 35 673 550*14
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北西に15km
 - 料金(1人4,546円、2人計8,000円~)
 - ペット可[追加料金+1,000円]

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
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