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(兵庫県の道の駅 no.04)

道の駅 ちくさ

駅基本情報
駅名 ちくさ
住所 兵庫県宍粟市千種町下河野745-5
コード 304 368 551*44
駅名の由来 市町村合併前の旧町名の千種町より
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、デイキャンプ場(有料)、ドッグラン(有料)
休館日 木曜日[7・8月は無休]
営業時間 9:00~16:00[スタンプは24時間]
(レストラン 10:00~15:30[土日祝は16:30まで])
特産品 千種ようかん、千種もなか、千種まんじゅう、羊羹「山月」、末廣堂の珈琲豆、たまちゃん豆腐、かき餅、こんにゃく、 黒ニンニク、ねこねこセキュリティー保障のアクセサリー、千種の米(コシヒカリ)、鹿肉ドッグフード、健康ぞうり

ツチノコで沸いた町

 中国自動車道の佐用ICから県道443号線→県道72号線を通って北東に19km、 或いは中国自動車道の山崎ICから県道53号線→県道72号線を通って北西に22km、 兵庫県西部の旧千種町(現宍粟市千種町)に本駅「ちくさ」はある。 どちらのインターからのアクセスでも共通しているのはインターを降りた地点で既にかなり田舎であること。 本駅に近づくに連れて田舎の度合いはますます濃くなり、いよいよ山林と千種川の流れしか見えなくなった頃に本駅が現れる。 田舎度という点においては県内ではトップクラスの道の駅と言って良いだろう( 「はが」とか「あゆの里矢田川」等、強力なライバルはいるけど…)。
 そんな「何もない(というとちょっと失礼かな)」千種町だが、 30年位前(1990年代前半)に連日のように全国ニュースに取り上げられるような注目を浴びたことがある。 それは「ツチノコ」。胴が太い蛇のような形状の未確認動物だが、千種町で目撃証言があったことから存在を真剣に信じる方が多数。 そこに千種町が「捕獲したら2億円」という懸賞金を掛けたことから一攫千金を目指すハンターが集結。 町民をも巻き込んだ大騒動に発展した。
 時は流れツチノコの発見には至らず、千種町の消滅(合併)と共に2億円の懸賞金もなくなり、忘れられた存在になってしまったツチノコだが、 本駅においてはまだまだ話題の中心。 賞金はかなりグレードダウンしてしまったが、 「捕獲したら本駅のレストランのランチ1年間無料」の懸賞が掛けられている。 昔のように365日、必死で探し回るには割の合わない懸賞だが、本駅に到着した際には念のため360度、辺りを見渡してみるのは如何だろうか。 もしかしたらツチノコに遭遇出来るかも知れない(捕まえるのはかなり勇気がいりそうだが…)。

社会福祉法人が経営する道の駅

 本駅は1993年オープンの古参の道の駅。元々は千種町内の住民団体が経営していたが、 人が殆ど住んでおらず、交通量も少ないこの場所で道の駅を経営するのはかなり困難。 経営難のために2017年2月に撤退となった。 その後を引き継いだのは社会福祉法人の「はなむらさき」。 市や様々な団体からの援助を受けながら就労継続支援B型の方の雇用の場としても活用されている。 ただ、社会福祉法人が経営する道の駅と言っても利用者側から見れば言われなければ気付かない(言われても気付かない)位の普通の道の駅。 他の道の駅と同様に買い物、食事を楽しみたい。
 物産館では50種類くらいの商品を販売。商品数こそ少ないが千種町ならではの商品が目に付く。 人気No.1商品は「千種ようかん」。千種町に拠点を置く末廣堂の伝統商品で、 漆黒のつやつやとした「いかにも羊羹」といった商品。 昔ながらの純粋に甘くてプルプルとした食感を味わうことが出来る。 同じく「ちくさ最中」も末廣堂が提供する伝統を重んじた最中。重厚感のある餡が魅力である。 千種町内に店舗を構える「平瀬豆腐店」の商品も本駅の名物商品。 特に国産大豆を100%使用した「たまちゃん豆腐」が人気になっている。 「たまちゃん豆腐」以外にも「千種油揚げ」「おから」「豆乳」も販売されている。
 農作物直売コーナーでは町内で採れた旬の野菜・果物を約20種類販売。 もちろん販売されている商品は季節によって異なるが、「からし菜」「わけぎ」等の高原野菜が主に販売されている。 また、「黒ニンニク」は千種町自慢の特産品。店内では大々的に販売されている。
 さて、社会福祉法人が経営する本駅。「利用者側から見れば殆ど気が付かない」と上で述べたが、 唯一、その点に気付かされるのが「障害者が作るアクセサリコーナー」の存在。 このアクセサリー、かなり精巧で綺麗なもの。 障害者の就労支援などという側面を抜きにしても購入する価値は十分。 本駅を訪れた際はこれらの商品もチェックしたい。

「恋するとんかつ定食」が人気メニュー

 本駅のレストランは定食5種類、丼物2種類、うどん、そば、カレーの少数尖鋭のメニュー構成。 ただ、本駅ならではのオリジナルメニューが揃っている。
 注目のメニューは育て方に拘った「恋する豚」を使った料理。 「恋するとんかつ定食」は味噌汁と小鉢付きで1300円、「恋するかつ丼」も味噌汁と小鉢付きで1050円、 「恋するかつカレー」はサラダ付きで1050円で味わうことが出来る。 ちなみに「恋する豚」とは千葉県の1軒の養豚場が提供する希少な豚肉。関西の道の駅では本駅のみで味わうことが出来る。 口当たりが滑らかで、臭みが少なく、脂のほのかな甘みが口の中に広がると評判である。
 また、冬と春限定にはなるが「1人で食べられるしし鍋(1850円)」も話題の商品。 鍋料理は2人以上という縛りがある店が多く、一人旅の方にとっては「食べたくても食べられない」のが鍋料理だが、 本駅では1人でも気軽にしし鍋を味わうことが出来る。
 麺類は「かけうどん/かけそば(共に550円)」に好みのトッピングを注文するスタイル。 「山芋のとろろ(200円)」「山菜(150円)」「生卵(150円)」等をトッピングすることが出来る。



道の駅看板

道の駅看板

駅施設

駅施設。左手前からトイレ、レストラン、物産館の順に並んでいる。

物産館

物産館では50種類くらいの商品を販売

レストラン

「恋する豚」を使った料理が人気のレストラン

鹿肉ドッグフード

鹿肉ドッグフード(詰め放題1000円)も本駅の人気商品。ドッグラン(200円)もある

ツチノコ懸賞金

ツチノコを捕まえた人にはランチ1年間無料の広告。 実際にはツチノコの背中のデザインコンテストのようだ(優勝者にランチ1年間無料パスポート)

ツチノコ見っけ

2022年度の最優秀デザインはこれ

千種川

駅横を流れる千種川。デイキャンプ場になっている(300円/人)。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①農家民宿 福屋
 [MAPCODE] 304 571 119*32
 (口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に14km
 - 料金(2人計13,200円~)
 - 食事付きプランもあり

   

■②愛の村パーク
 [MAPCODE] 304 570 688*25
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北西に16km
 - 料金(3,500円~)
 - 食事付きプランもあり
 - 隣接の温泉「ゆらりあ」を半額(300円)で利用可能

 

■③東山温泉メイプルプラザ
 [MAPCODE] 304 623 554*46
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北東に23km
 - 料金(1人5,909円、2人計10,000円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 【注】北側からのアクセス道路は狭路で通行止めの場合あり[宿ページを参照/迂回路利用時は道の駅から24km]

   

■④伊沢の里
 [MAPCODE] 304 050 491*64
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に24km
 - 料金(1人5,000円、2人計8,000円~)
 - 食事付きプランもあり/シニア割引あり

   

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■②愛の村パーク

はっきり言って本駅周辺に宿は無い。16km離れているが、本宿はコスパ的に中々の宿。 敷地内に温泉とレストランもある。本駅からだと峠越えになるので運転注意。

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)