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(長野県の道の駅 no.49)

道の駅 歌舞伎の里大鹿

駅基本情報
駅名 歌舞伎の里大鹿(かぶきのさとおおしか)
住所 長野県下伊那郡大鹿村大字大河原390
コード 690 214 414*66
駅名の由来 「大鹿」は村名より。大鹿村では300年以上前から各集落の神社の前宮として歌舞伎が演じられてきた伝統がある。
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、ジェラードの店
休館日 12/31~1/3、水曜日
営業時間 10:00~18:00[スタンプは24時間]
(レストラン 11:00~14:00)
(ジェラードの店 10:00~17:00)
特産品 塩もなか、塩大福、山塩フィナンシェ、山塩ようかん、ブルーベリーフィナンシェ、ブルーベリーケーキ、 ブルーベリージュース、大鹿村ジビエカレー、ごま味噌五平餅、大鹿村の米(アキタコマチ)、カリーノケール、 ビーツ、ラフランス

険道、酷道のその先に

中央自動車道の松川ICから東に約20キロ、長野県南部の大鹿村に本駅「歌舞伎の里大鹿」はある。 大鹿村は秘境と呼ぶに相応しい村。 大鹿村に向かうには、(1)国道152号線を北上(地蔵峠越え)、(2)国道152号線を南下(分抗峠越え)、 (3)県道22号線を東へ、(4)県道59号線を東へ(途中から県道22号)の4つのルートが考えられるが、 どのルートも「険道(危険な県道)」「酷道(過酷な国道)」ばかり。 私は他の道の駅も廻った都合上、(3)のルートで本駅に向かい、(2)のルートで帰路に就いたが、 いずれも「カーナビはこんな道を案内するのか!?」と思う程の厳しい道。 (4)のルートが4つの中ではマシと思われるが、本駅を訪れる際は細心の注意を払って運転して頂きたい。 本駅は村内の買い物弱者を救済することを主目的に2018年(H30年)8月にオープンした道の駅。 施設の半分くらいのスペースで、村民の日常を支える生活用品が販売されている。

意外と多い大鹿銘菓

大鹿村は面積こそ大きいが、殆どは山林で人が暮らす平地部分はごく僅か。 人口も千人程度で実質上はとても小さな村と言える。 このような小さな村は特産品の種類が少ないのが一般的だが、大鹿村は例外で数多くの特産品があり、 これらは本駅の物産館で販売されている。 特産品が多い理由の一つは山塩の存在。 「海の無い山奥に湧き出す不思議な塩泉」は大鹿村七不思議の一つに数えられているが、 塩泉から取り出した山塩を使った特産品が数多く存在する。 「塩もなか」はサクサクの皮の中に重厚な練り餡が入った商品。 山塩が隠し味となり練り餡の甘味を引き出している。 「山塩フィナンシェ」はバター風味のしっとりとした食感が魅力。山塩の塩辛さがアクセントになっている。 「塩大福」「山塩ようかん」も特産品として販売されている。 ブルーベリーも村の特産品で「ブルーベリーフィナンシェ」「ブルーベリーケーキ」「ブルーベリージュース」が販売されている。 その他、鹿肉とブルーベリーが入った「大鹿村ジビエカレー」や五平餅各種が販売されている。 農作物直売所では高原野菜の販売が中心。カリーノケール、ビーツ、高原人参、高原トマトが目に付く。 大鹿村の米(アキタコマチ)も販売されている。

レストランには2つの店

本駅のレストランは信州ジビエを味わう「おい菜」、ラーメンの店「秋葉路」の2つがある。 ジビエの店「おい菜」の名物メニューは「鹿焼肉定食(1300円)」と「ジビエカレー(1000円)」。 ラーメン店「秋葉路」の名物メニューは山塩を使った「大鹿塩ラーメン(780円)」と鹿肉が入った「鹿肉担々麺(1000円)」。 どれも店自信のメニューのようだ。 今回、私は少し空腹だったのでボリュームのありそうな「鹿焼肉定食」を注文。 注文が入ってから鹿肉を焼くため、料理が完成するまで少し時間が掛かるが、熱々の料理を味わうことが出来る。 鹿の焼肉は鉄板プレートの上に盛りつけられており、冷めないのも嬉しい。 さて味の方だが、鹿肉は牛肉と違ってかなり噛み応えがある。 鹿肉の味はどちらかと言えば淡白。ただ、肉に添えられた甘口のタレが絶妙で、淡白な鹿肉と見事に調和している。 料理に添えられた豆腐もとても美味しい。個人的にはかなり満足である。

名物の歌舞伎は年2回開催

さて、駅名にもなっている大鹿歌舞伎だが、300年以上前から続く大鹿村の伝統芸能で、 国の無形民俗文化財に指定されている。定期公演は春と秋の年2回。 定期公演の時には県外からも数多くの見物客が集まるらしい。 年2回しか行われないため、生で見るのは中々難しいが、 道の駅のホールで大鹿歌舞伎の様子はビデオ上映されているので、 大鹿歌舞伎の雰囲気を味わいたい方はビデオ鑑賞することをお勧めしたい。



道の駅看板

道の駅看板

駅施設

駅施設。右側が物産館、左側がレストラン。私が訪れた木曜日は本駅以外の村内のスーパーが定休日のため、 買い物客は本駅に集中し駐車場も満車となる。

歌舞伎の里のシンボルマーク

本駅のシンボルマークは歌舞伎を模ったもの。道の駅スタンプもこのデザイン。

歌舞伎の里の切り絵

歌舞伎をモチーフとした切り絵が展示されている。実は大鹿村は切り絵の里でもある。

大鹿特産品

大鹿村の特産品、左から「塩もなか(130円)」「山塩フィナンシェ(160円)」「ブルーベリーフィナンシェ(160円)」。 ばら売りされているので一通り味わうことも容易。

鹿焼肉定食

レストランの名物メニューの「鹿焼肉定食」

小渋川

駅横を流れる小渋川

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①塩湯荘
 [MAPCODE] 690 307 032*45

 - 道の駅から北東に4km
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)
 - 料金(1人7,636円、2人計10,272円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 大鹿に湧く不思議な塩の温泉宿

   

■②南信州小渋温泉 赤石荘
 [MAPCODE] 690 127 765*71
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に4km
 - 料金(2食付き7,773円~)
 - 温泉あり/人里離れた一軒宿

 

■③望岳荘
 [MAPCODE] 143 474 846*65

 - 道の駅から北西に19km
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)
 - 料金(1人6,000円~)
 - 食事付きプランもあり
 - 1人旅は土曜日の宿泊は不可
 - 信州牛や料理を楽しむ公共の宿

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)