道の駅　よしかわ杜氏の郷

駅基本情報

駅名	よしかわ杜氏の郷(よしかわとうじのさと)
住所	新潟県上越市吉川区杜氏の郷1
コード	298 540 588*34
駅名の由来	「よしかわ」は市町村合併前の旧町名の吉川町より。吉川町では古くから酒造りが有名で、 酒造りの技術者は「よしかわ杜氏」と呼ばれていた。
施設	農作物直売所、フードコーナー、温泉(食事処を併設)、観光酒蔵(物産館を併設)、押し寿司出店
休館日	月曜日[祝日と重なる場合は翌日] (レストラン 上記に加えて木曜日)
営業時間	9:00～18:00 (農作物直売所 10:00～16:00[冬期は15:00まで]) (観光酒蔵 10:00～18:00) (フードコーナー 10:00～15:00) (温泉 10:00～21:00) (温泉施設内の食事処 11:00～20:30)
特産品	日本酒「よしかわ杜氏」、酒粕ジェラード、お米のかりんとう、雪国あられ、車麩、へぎそば、 田舎風押し寿司、五目おこわ、黒ニンニク、笹餅、朝日池のこがね餅

日本酒の製造工程を見学できる道の駅

　北陸自動車道の姉崎ICから国道8号線→県道30号線を通って南西に4km、 新潟県南西部(上越地方)の旧吉川町(現上越市吉川区)に本駅「よしかわ杜氏の郷」はある。 道中は県道30号線に入ってからは水田の景色。「さすが米どころ」という景観の中のドライブを楽しむことが出来る。
　本駅が位置する旧吉川町は酒造りが盛んな町。 元禄4年(1961年)に始まった酒造りはピーク時には27もの酒蔵が存在したという。 酒造りの技術者も多く存在。全国各地に酒造りの責任者(=杜氏)を輩出しており「杜氏の町」とも呼ばれている。
　本駅は日本酒の製造工程を見学できる道の駅。 ガラス越しにはなるが日本酒の上槽、おり引き、濾過などの工程を見ることが出来る。 もちろん日本酒も販売。ここで製造された酒「よしかわ杜氏」は第五回燗酒コンテスト金賞を受賞。 「よしかわ杜氏」を始めとして「天恵楽」「有りがたし」等、 吉川町で生産された酒米を使った日本酒が本駅で販売されている。

田舎風押し寿司が名物

　本駅は県道30号線を挟んで東側と西側に分かれて施設が存在する道の駅。 まずは東側にある物産館、農作物直売所、押し寿司の出店、観光酒蔵から紹介したい。
　東側施設の中央にある物産館は比較的小規模。販売されている商品の数は20種程度だろうか。 「田舎風押し寿司」「五目おこわ」「よもぎごはん」「笹餅」「朝日池の黄金餅」等が地域の特産品として販売されている。 注目したい商品は「田舎風押し寿司」。 祭りや結婚式など、主に祝いの席で振舞われるこの地区伝統の縁起物の食べ物である。 構造的には3段重ねの押し寿司。 上段はヒジキとゼンマイの煮物が載ったピリ辛の寿司、 中段は酸味の効いた鱒の寿司、 下段は桜でんぶが載った甘い寿司。 視覚的にも味覚的にも変化に富んだ逸品である。 この「田舎風押し菓子」は出店でも販売されている。
　観光酒蔵は上述の通り酒造りの工程を展示、入り口付近では地酒「よしかわ杜氏」を販売している。 その他にも「酒粕ジェラード」「お米のかりんとう」「雪国あられ」「車麩」「へぎそば」等、 新潟県ならではの特産品を販売している。
　農作物直売所では「黒ニンニク」が名物。 その他にも旬の野菜、果物が約20種類販売されている。

濃い茶褐色の塩化物泉が人気

　県道の西側には温泉とレストランがある。これらの施設も簡単に紹介したい。
　まず温泉施設だが、泉質はナトリウム塩化物泉。 濃い茶褐色の湯色が特徴で、少し湯を舐めてみるとかなり塩辛い。 おそらく鉄分と塩化物の成分が豊富なのだろう。 慢性消化器病、慢性皮膚病、神経痛、冷え性などに効果があるそうだ。 湯の種類は大きな内湯、露天風呂、サウナの3つ。 内湯は洋風ローマ風呂と和風風呂の2つがあり、日替わりで男女入れ替えになっている。 特に露天風呂は源泉100%の掛け流し温泉。是非、露天風呂は利用したいものである。 料金は630円とまあまあ良心的な価格設定になっている。
　温泉施設に併設されているのがレストラン「味彩」。 定食、丼物、麺類、ピザ等、幅広いジャンルの料理を味わうことが出来るのが特徴である。 人気のメニューは「シーフードピザ(1200円)」。豊富な具材が評判になっている。 「エビ丼」「カキ丼」「カツ丼」も人気のメニュー。 居酒屋風の一品料理も多彩で「一口餃子(270円)」「鶏ハラミ(300円)」「タコ唐揚げ(480円)」 「パリポリサラダ(580円)」等がある。 ビールと一品料理で居酒屋風に料理を味わうのも面白そうだ。