(新潟県の道の駅　no.31)

道の駅　国上

駅基本情報
駅名	国上(くがみ)
住所	新潟県燕市国上5866-1
コード	58 879 162*08
駅名の由来	「国上」は地域名。昭和20年代までは国上村が存在した。
施設	物産館、農作物直売所、レストラン、フードコーナー、BBQテラス、温泉(温泉内に食堂あり)、足湯
休館日	無休 (BBQテラス 11月中旬～3月) (温泉第2・4月曜日)
営業時間	10:00～18:00[スタンプは9:00～] (レストラン 11:00～16:00) (フードコーナー 11:00～18:00) (BBQテラス 11:00～15:00) (温泉 10:00～20:30) (温泉施設内の食堂 11:00～20:30)
特産品	金属加工品(純銅タンブラー/純銅どんぶり/一人用鍋器/包丁/等)、飛燕米(燕市産コシヒカリ)、和菓子各種(一茶/月餅/どら焼き/いちじくパウンドケーキ/良寛の里もなか/味噌まんじゅう)

下町ロケットのロケ地

　北陸自動車道の燕三条ICから県道68号線、県道408号線などを通って西に13km、新潟県中央部(中越地方)の旧分水町(現燕市)に本駅「国上」はある。本駅までのアクセスはちょっと複雑。一般的に道の駅は国道沿いにあるため、高速インターから「行き易い」のが通例だが、本駅は県道沿いの道の駅。左折、右折を何度か繰り返すので、カーナビにアシストしてもらう方が確実だろう。
　さて、本駅はTBS系人気ドラマ「下町ロケット(第2弾)」のロケ地。本駅が位置する新潟県燕市が「米どころ」「ものづくりの拠点」であることが、ドラマのテーマである「農業分野のものづくり」に合致したことより、本駅を含む燕市がロケ地に選ばれた。本駅にはドラマのロケで使用されたトラクターを展示。アニメで人気の「聖地巡り」がドラマでも人気になっているのかは良くわからないが、ドラマを見て感銘を受けた方には感慨深いものがあるのではないだろうか。
　ドラマを見ていない方も本駅で販売されている地産の米、金属加工品は要チェックである。

郷土の和菓子が人気

　本駅は物産館、農作物直売所、レストラン、温泉、足湯から成る施設構成。道の駅の規模としてはやや小規模だが、さすが温泉施設併設の道の駅。年間の利用客は約30万人で、新潟県内では第12位(42駅中)。平日でも中々の賑わいを見せている。
　まず物産館＆農作物直売所の紹介だが、上述の通り人気の商品は地産の米の「飛燕米(ひえんまい)」と金属加工品。「飛燕米」は燕市産のコシヒカリの中で品質が優良と認定された米だけに与えられるブランド米。それでいて5kgで2600円と新潟県産コシヒカリの中では割安なのが嬉しい。モッチリとした粘り、米独特の甘み、炊きあがりのつやと香り、全てに満足することが出来るだろう。金属加工品コーナーでは「純銅タンブラー(500ml/4500円)」「純銅の丼(1500円)」「一人用鍋(3750円)」「包丁(10,615円)」等を販売。私自身は今回は金属製品の購入を見送ったため詳細は不明だが、口コミによると価格以上に価値のある素晴らしい製品に仕上がっているらしい。
　ただ、私が本駅で米、金属製品以上に目に付いた商品は地元の伝統菓子各種。ほんのり甘いマシュマロの中に黄身餡を配した銘菓「一茶」、サクサクの皮の中にしっとり粒あんが入った正統派最中の「良寛の里もなか」、その他にも「月餅」「どら焼き」「いちじくパウンドケーキ」「味噌まんじゅう」等の地元の伝統銘菓が販売されている。その全てがばら売りされているのも嬉しい。いずれも130円～150円なので、甘党の方は分水町銘菓をコンプリートしてみるのは如何だろうか。

シンプルだが格安な温泉施設

　物産館から20m程、坂道を上った所には温泉施設「てまりの湯」がある。泉質は保温効果が高いと言われる塩化物泉。寒い日に訪れると、より有難みを感じることが出来るだろう。浴室は内湯と露天風呂と1人用サウナがあるが、どちらかと言えばシンプルに湯を楽しむ施設。内湯の壁面の一部がジェット風呂、中央の一部が泡風呂になっており、マッサージ効果も期待できる。
　本温泉の一番嬉しい所は利用料金。利用料500円は温泉通の方には「少し安い」程度にしか感じないかもしれないが、実はこの料金は貸しタオル込みの料金。燃料費高騰や消費税率引き上げ等、近年は一般的に値上がりが続く温泉の利用料だが、本温泉に関しては10年以上、値上げをせずにこの料金を保っているのは有難い。なお、本駅には無料の足湯施設もあるので急ぎの方は足湯を利用されたい。
　本駅にはレストラン「花てまり」もある。名物は月に一度の「そばの日」に提供される「特製十割そば」。新潟産そば粉を100%使用したつなぎを使わない歯応え十分のそばを味わうことが出来る。毎日提供されるメニューの中では「カレーライス(570円)」が注目のメニュー。但し、注目されているのはカレーではなくカレーを盛る器。上でも述べた燕市の特産品のステンレス製の皿が使用されている。物産館でステンレス皿の購入を考えている方は、まずカレーライスを食べて使い心地を確認するのも良さそうだ。その他にも「生姜焼き丼(620円)」「ラーメン(620円)」、そば、うどん各種を味わうことが出来る。