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(山形県の道の駅 no.01)

道の駅 月山

駅基本情報
駅名 月山(がっさん)
住所 山形県鶴岡市越中山字名平3-1
コード 523 615 099*01
駅名の由来 駅が位置する旧朝日村の名峰「月山」より
施設 山ぶどう研究所(月山ワイン販売店)、そば処、文化創造館、ボルダリング体験施設「梵字の蔵」、喫茶店、 ワイン貯蔵庫(トンネルピット)
休館日 12月~3月の第4月曜日
(そば処 4月~11月 火曜日、12月~3月 火・水曜日)
営業時間 9:00~17:00[スタンプは24時間]
(そば処 11:00~16:30)
特産品 月山ワイン各種、月山ぶどう果汁、山ぶどう原液、大梵字そば、わらびうどん、そば茶、蜂蜜、 つや姫チーズ煎餅、クッキーシューラスク

異彩を放つ付帯施設

 山形自動車道の庄内あさひICから国道112号線を南東に6km、山形県南部の旧朝日村(現鶴岡市)に本駅「月山」はある。 沿道の国道112号線は月山を含む出羽三山の登山口に向かう道路。 インターを降りて2km程進んだ辺りから登り勾配になり山岳道路の雰囲気になる。 同時に車窓に見えていた住宅や田畑は消え去り、鬱蒼とした山林が続く大自然の中のドライブ。 右に、左にカーブが続いたその先に、やがて本駅を示す道の駅の看板が見えてくる。
 さて、本駅は月山ワインを生産、貯蔵、販売がメインとなる道の駅。 ただ、それ以上に気になるのは異彩を放つ本駅の付帯施設。 本駅が道の駅登録される2年前にオープンしたのはアマゾンの生態系を展示した「アマゾン自然館」。 特にアマゾンに生息する生きたヘビの展示は国内だけではなく、海外からも高い評価を受けていた。 同じくサービス開始年は不明だが、古くから実施されていたのは梵字川の川面ギリギリに飛び込むバンジージャンプ。 ただ、これらの施設は2014年3月に惜しまれながら閉鎖されてしまった。 代わりに登場したのが最近流行りのボルダリング施設。 国際ルートセッターの平松幸祐氏が監修する初級~中級向きの28のルートに挑戦することが出来る。
 ただ、個人的な意見を言わせて頂ければ、このボルダリング施設、経営的には少し心配。 上述の通り本駅が位置しているのは都市部から遠く離れた山の中。 一般的にリピーターが中心顧客になるボルダリング施設に、この場所まで果たしてリピーターが足繁く通ってくれるのだろうか。 それでも、道の駅が乱立する現在では「本駅ならでは」の施設や商品は必要。 ボルダリング施設が起爆剤となり、現状は低迷している本駅の利用者が増加し、本駅の活性化につながることを願いたい。

受賞歴多数の月山ワインを販売

 異彩を放つ付帯施設が目立つ本駅だが、やっぱり本駅の中心となるのは月山ワインの製造、貯蔵、販売施設。 旧朝日村の活性化のために、1979年(昭和54年)に製造が開始された月山ワイン。 ワインの原料となる山ぶどうが村の至る所に自生していることにヒントを得たこの事業だが、 事業開始から数年は肝心の山ぶどうの味が安定せず、なかなか美味しいワインを作ることが出来なかったらしい。 その後、山ぶどう品種の改良、及び甲州ぶどう、ヤマ・ソーピニオン等の新しい品種を導入することによりワインの味が安定し、 現在ではジャパンワインチャレンジ2017で最高位賞を獲得するなど、日本を代表するワインの銘柄になっている。 本駅で販売されている月山ワインは全部で18種類。 ジャパンワインチャレンジで最高位を受賞した「ソレイユ・ルバン甲州シュール・リー」は720ml入りで2160円。 日本ワインコンクール2018で金賞を受賞した「豊穣神話・甲州」は720ml入りで1404円等、 殆どのワインは1000円台、2000円台の価格設定。 最高級のワインをお手頃価格で味わうことが出来る。
 ワインの製造工程を見学できるのも本施設の特徴。 ワイン販売所の横にある製造工場はガラス越しにワインの瓶詰工程の様子をじっくりと見学することが出来る。 また、ワイン貯蔵庫があるのも本施設の特徴。 国道112号線の旧道に設けられた長さ400mのトンネルを利用した貯蔵庫は気温が5℃~18℃に保たれてワインにとっては最適な環境。 この中に年間約30万本の月山ワインが貯蔵されている。 現在は施設老朽化のため関係者以外は貯蔵庫の中に入ることは出来ないが(過去は入ることが出来た)、 貯蔵庫の入り口までは行くことが出来る。

そば処では名物「大ざる盛りそば」

 最後に道の駅の基本施設である物産販売施設と食の施設の紹介を。 まず物産販売施設だが、月山ワインの販売を除けば残念ながらかなり貧弱。 物産販売コーナーはボルダリング施設の入り口付近と観光案内所(文化創造館)の中で行われているが、 両方合わせても商品の種類は十数個。 朝日村産そば粉を用いた「大梵字そば」、朝日村産ワラビを粉末にして擦りこんだ「わらびうどん」等、 興味深い商品もあるが地味な印象は拭えない。
 一方「食」の施設の「そば処大梵字」は手打ち十割そばを味わうことが出来ることで評判の店。 名物は大ざるにたっぷりと盛られた「大ざる盛りそば」。 「三人盛り」が2430円、「五人盛り」が4050円、大勢でシェアして食べるのも良し、 大食漢の方ならもちろん一人で平らげてもOKである。 大食漢でない普通のお一人様でも大丈夫。1人前の普通の分量のそばメニューも用意されている。 「ざるそば」は830円、「天ざるそば」は1360円。もちろんそばは手打ち十割そば。 「大ざる盛りそば」と同じ味を味わうことが出来る。
 また、本駅まで来たならば月山ワインや山ぶどうを使った商品をその場で味わいたいという方も多いだろう。 本そば処では「月山ワイン」や「山ぶどうアイス」も用意されているので、そばのお供に如何だろうか。 ボルダリング施設の横には喫茶店でも山ぶどうを使ったメニューが人気。 「山ぶどうアイス(210円)」「山ぶどうソフト(330円)」「山ぶどうフロート(400円)」等を味わうことが出来る。



道の駅看板

道の駅看板

月山ワイン山ぶどう研究所

中心施設の月山ワイン山ぶどう研究所。この建物の中にワイン製造工場とワイン直売所がある。

月山ワイン製造工場

月山ワイン山ぶどう研究所内ではワインの製造工程を窓越しに見学することが出来る

ふれあい橋

梵字川に架かるふれあい橋。橋の向こう側にワイン貯蔵庫がある。

トンネルピット

ワイン貯蔵庫、通称トンネルピット。現在は施設老朽化のため建物に近寄ることが出来ない。 (望遠機能を用いて立ち入り禁止域外から撮影しました)

ボルダリング施設

2016年4月にオープンしたボルダリング施設「梵字の蔵」。入り口付近には小さな物産販売所がある。

観光案内所

観光案内所「文化創造館」。ここでも少量ながら特産品の販売が行われている。

そば処「大梵字」

そば処「大梵字」。1つのざるに3~5人前を盛った「大ざる盛りそば」が名物。

アマゾン自然館

ここからは旧施設の紹介を。2014年に閉園した「アマゾン自然館」。

アマゾンの生きたヘビ

「アマゾン自然館」の名物はアマゾン生息の生きたヘビ。ヘビに触れることも可能だった。

バンジージャンプ台

梵字川の川面スレスレに飛び込むバンジージャンプ台。 こちらは「閉鎖」ではなく「休止」の扱いであり、いつの日か復活するかもしれない。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①ホテルイン鶴岡
 [MAPCODE] 90 216 751*30
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に22km
 - 料金(1人4,500円、2人計5,400円~)
 - 食事付きプランもあり

   

■②ホテルルートイン鶴岡インター
 [MAPCODE] 90 217 821*26
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に22km
 - 料金(朝食付き1人5,545円、2人計9,363円~)
 - 全客室でWOWOW無料視聴可/2食付きプランもあり

   

■③湯田川温泉九兵衛旅館
 [MAPCODE] 90 062 683*33
 (口コミ平均4.8点/5点満点、お勧め度★★★)

 - 道の駅から北西に23km
 - 料金(1人10,000円、2人計11,000円~)
 - (湯田川)温泉あり/ハイクラス/食事付きプランもあり
 - 【注】エレベーター無し、足腰の弱い方には不向き

   

■④湯田川温泉 仙荘 湯田川
 [MAPCODE] 90 062 681*43
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に23km
 - 料金(1人7,000円、2人計13,000円~)
 - (湯田川)温泉あり/食事付きプランもあり

   

🐶ペット旅

■⑤湯田川温泉つかさや旅館
 [MAPCODE] 90 062 773*82
 (口コミ平均4.6点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北西に23km
 - 料金(朝食付き1人12,000円、2人計16,000円~)
 - (湯田川)温泉あり/2食付きプランもあり
 - ペット可のプランあり[追加料金+2,000円]

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)