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(秋田県の道の駅 no.27)

道の駅 おおがた

駅基本情報
駅名 おおがた
住所 秋田県南秋田郡大潟村字西5-2
コード 351 654 468*85
駅名の由来 村名の大潟村より
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、出店、大潟村干拓博物館
休館日 1/1、1/2
(レストラン 上記に加えて毎月曜日)
(大潟村干拓博物館 4月~9月 第2・4火曜日、10月~3月 火曜日[祝日と重なる場合は翌日]、12/31~1/3)
営業時間 4月~10月 8:00~18:00、11月~3月 9:00~17:00
(レストラン 10:00~16:00)
(大潟村干拓博物館 9:00~16:00)
特産品 地産の米(アキタコマチ/ユメオバコ)、大潟村のカボチャ(くり大将)、パンプキンパイ、カボチャのバウム、カボチャのタルトケーキ、 大潟村の黒豆「豊粒」、黒豆パイ、揚げ餅「本物もち揚げ」、お米かりんとう、ラーメン「銀河の力」、 ブルーベリータルト、ガレットチーズ、ガレットブルーベリー、大潟村はちみつパイ

八郎潟干拓地にできた日本一新しい村

 秋田自動車道の琴岡森岳ICから県道54号線を真っすぐ西に13km、秋田県北西部の大潟村に本駅「おおがた」はある。 大潟村はかつて琵琶湖に次ぐ日本で2番目に広かった湖「八郎潟」を干拓して出来た村。 発足は1964年(昭和39年)10月1日で、市町村合併を伴わない村では日本で最も新しい村。 そして、ほぼ間違いなく日本で最後に発足した村である。
 大潟村を訪れた印象はとにかく「土地利用に無駄がない」ということ。 農家一軒当たりの所有農地は日本で最大。道路はひたすら真っすぐで、商店や行政機関、農家以外の住居は村の西部の一ヵ所に集中。 コンパクトシティーのお手本のような村で、本駅も人が集まる村の西部に位置している。
 私が本駅を訪れたのは2011年以来8年ぶり。 8年前はほぼ「農作物販売だけ」の道の駅だったが、現在は農作物販売が約5割、特産品販売が約5割。 大潟村ならではの特産品がかなり増えて農業の6次産業化が順調に進んでいることを伺わせる。 本駅の売り上げも好調で、2018年度は過去最高の4億6千万円を記録している。

特産品は米とカボチャ

 八郎潟干拓の元々の目的は、広大な水田を用いた大規模稲作の実現による米不足の解消。 ただ、時代は変化し、1970年代から始まった減反政策の影響により、大潟村でも米から畑作への転換が進んでいる。 本駅の農作物直売所でも数多くの野菜を販売。 もちろん、大潟村の米「アキタコマチ」や「ユメオバコ」も本駅の主力製品だが、 カボチャ、ナス、ネギ等の野菜類も数多く販売されている。 特にカボチャの「くり大将」は大潟村の新しい名物。 村内の「くり大将」の生産者は20名と少ないが、栽培面積は約10ha。 過去の大規模米作で得たノウハウを生かし、効率的に毎年150トンの出荷を行っている。
 本駅の物産館では「くり大将」を用いた加工品が人気の商品。 売上No.1は「パンプキンパイ」。「くり大将」特有の甘味を十分に満喫することが出来る。 くり大将をペースト状にして作った「カボチャのバウム」「カボチャのタルトケーキ」も人気の品になっている。 大潟村のもち米を100%使用した揚げ餅「本物もち揚げ」や「お米かりんとう」も人気の商品。 これらは大潟村のふるさと納税の返礼品でも人気になっている。 その他にも大潟村の黒豆「豊粒」を使った「黒豆パイ」、大潟村産小麦粉を使ったラーメン「銀河の力」、 大潟村の観光名所「桜と菜の花ロード」をイメージした「大潟村はちみつパイ」等も販売されている。

「米ぬかソフト」も人気

 本駅の「食」の施設は農家レストラン「なのはな」と屋外出店の2つ。 農家レストラン「なのはな」は麺類、カレーなどの軽食メニューが中心。 人気メニューは大潟村産黄大豆味噌を使った「黄大豆味噌ラーメン(640円)」。 また、本場の大館市から取り寄せた比内地鶏を使った「比内地鶏の親子丼(860円)」も人気のメニューである。 平日限定ではあるが、大潟村産の旬の野菜、果物、お惣菜、デザートが食べ放題になる「野菜バイキング」も人気。 何と600円以上のメニューを注文すれば無料という太っ腹サービスである。
 数々の人気メニューが揃う本駅のレストランだが、人気No.1メニューになっているのは「米ぬかソフトクリーム」。 米ぬかを炙って配合したこのソフトクリームは日本全国を探してもおそらく本駅だけ。 ほどよい甘味と香ばしさが特徴である。
 施設の外側にある出店では八幡平ポークを使ったお弁当を販売。 人気No.1はコクのある味噌味が人気の「ホルモン弁当(550円)」。 本駅特製のチャーシューを使った「チャーシュー弁当(550円)」や肉厚カツが自慢の「カツカレー弁当(550円)」もある。 ドライフルーツやドライナッツを販売する健康食品の出店もある。

干拓博物館で世紀の大事業を学ぶ

 物産館の横には有料施設(一般300円)の大潟村干拓博物館がある。 八郎潟の干拓は20年に及ぶ歳月と総事業費852億円の巨費を投じた「20世紀最大の事業」と呼ばれているが、 干潟博物館では計画、工事、入植後に発生した難問、そして将来像まで大潟村の歴史を展示している。 「大規模営農による農家収入の増加」といった一見、羨ましく思える大潟村の農業だが、 湖底に沈む軟弱な地盤や、元々塩分を含む気泡湖だったことに由来する土壌の塩分の問題など、 現在に至るまで大潟村の農家は様々な困難に直面。 その解決方法などを博物館では学習することが出来る。 記録映画やお茶の間劇場、大迫力シアターを備えており、大人でも子供でも十分に楽しむことが出来るだろう。

[注] 2023年12月より大潟村干拓博物館は入場無料になりました

道の駅看板

道の駅看板

駅施設

物産館、農作物直売所、レストランが入る駅施設

農作物直売所

農作物直売所の野菜はあっという間に売り切れ

出店

屋外から購入可能な出店がある

大潟村干潟博物館

大潟村干潟博物館

干拓工事中の八郎潟

干拓工事中当時の八郎潟

干拓当時の耕作機械

干拓当時の耕作の機械が展示されている

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①ホテルサンルーラル大潟
 [MAPCODE] 351 714 026*45
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北に2km
 - 料金(1人5,700円、2人計7,200円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 国内では珍しいモール温泉

   

■②夕陽温泉 かんぼの里コテージ村
 [MAPCODE] 351 741 129*18
 (口コミ平均3.5点/5点満点)

 - 道の駅から北西に5km
 - 料金(1棟10,000円~[6人まで宿泊可])
 - 温泉あり/宮沢海岸を見下ろす丘に建つコテージ

   

■③砂丘温泉 ゆめろん
 [MAPCODE] 1002 042 200*38
 (口コミ平均4.1点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北に11km
 - 料金(1人4,546円、2人計10,000円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 夕日が見える大浴場と様々な浴槽

   

■④ホテル森山館
 [MAPCODE] 223 311 167*33
 (口コミ平均4.3点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北東に21km
 - 料金(1人5,000円、2人計9,000円~)
 - 温泉あり/食事付きプランもあり
 - 日本屈指の強塩泉の湯

   

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■①ホテルサンルーラル大潟

本宿のモール温泉は500万年前の海水に溶けた植物を基にするもの。 八郎潟干拓でできた、この地ならではの稀少な湯を体感したい。展望温泉から見る景色も素晴らしい。


🐶ペット旅

■⑤ホテル 男鹿の屋
 [MAPCODE] 88 850 401*20
 (口コミ平均3.8点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南に13km
 - 料金(1人4,454円、2人計8,727円~)
 - 朝食付きプランもあり[+727円/人]
 - ペット可[追加料金+3,000円]

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)