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(秋田県の道の駅 no.13)

道の駅 おがち

駅基本情報
駅名 おがち
住所 秋田県湯沢市小野字橋本90
コード 212 220 409*05
駅名の由来 市町村合併前の旧町名の雄勝町より
施設 物産館、農作物直売所、レストラン、喫茶店、屋台(軽食コーナー)
休館日 無休
営業時間 9:00~18:00[スタンプは17:00まで]
(レストラン 11:00~16:30)
(喫茶店 9:30~16:00)
(屋台 9:45~16:00)
特産品 かりんとう饅頭、小町堂サブレ、山ぶどう羹、小町まんじゅう、焼菓子「おばコナひでコナ」、若返りまんじゅう、 比内地鶏卵プリン、ハタハタパイ、いぶりがっこ、稲庭うどん、比内地鶏ラーメン、秋田赤鬼ラーメン、 日本酒「小町の郷」「福小町」、粕取り焼酎「こまち郷」、小町の郷レターセット、小町の郷アートフレーム

話題を集めた「美人証明書」

 東北中央自動車道(湯沢横手道路)の雄勝こまちICから国道13号線を北に600m、 秋田県南東端の旧雄勝町(現湯沢市)に本駅「おがち」はある。 高速インターから600mと書くと一見、交通アクセスの良い道の駅と思われそうだが、 本稿記載の2019年10月時点では、東北中央自動車道は雄勝こまちICより南は未通の状態。 関東地方など南からアクセスする場合は新庄IC(東北中央自動車道)から国道13号線を北に46km。 畑と山林が交互に現れる大自然の中の長い下道のドライブが必要になる。
 さて、旧雄勝町は絶世の美女と言われた小野小町の生誕の地。 古くから道の駅に興味を持っている方なら、本駅の名物「美人証明書」を記憶に留めているかもしれない。

あなたは平安朝の女流歌人で美人の形容詞とされる小野小町に優るとも劣らない美人であることを証明します

と書かれた証明書はマスコミに取り上げられ、本駅を代表する土産品として大いに盛り上がった。 ただ、冷静に考えれば、この美人証明書は自分用? それとも贈答用? 自分用だとしたら自己満足? 贈答用とすると誰に渡す? 恋人? 自分の妻or娘? 会社の上司? 考えれば考えるほど難しいということもあり、美人証明書は土産コーナーの主役を退き、 ついには2019年に私が訪れた時には売り場から姿を消してしまった。 しかし、美人証明書に代わり美人の郷を継承する商品の「小町の郷レターセット」「小町の郷アートフレーム」が登場。 これなら自分用にも、贈答用にも問題なく使えそうだ。
 また、本駅の建物にも注目。美しい曲線美の屋根は小町の旅姿である「市女笠(いちめがさ)」をイメージしたもの。 建物は全面ガラス張りになっており陽の光を浴びると輝いて見える。 建物の中からも美しい大自然を眺めることが出来る構造になっている。

物産館では和菓子が人気

 本駅は上述の全面ガラス張りの建物の中に物産館(1F)とレストラン(2F)、 少し離れた場所に喫茶店の「こまちカフェ」と屋台(軽食コーナー)、 道を隔てた場所に農作物直売所「菜菜こまち」がある施設構成。 まずは中心施設である物産館の紹介から行いたい。
 物産館で目に付くのは湯沢市及び湯沢市周辺の銘菓。 店内には売上ランキングが掲示されているので、それに従って紹介すると、 第1位は湯沢市に本拠を置く菓子店「竹野屋」の「かりんとう饅頭」、 第2位は隣町の羽後町の菓子舗「泉英堂」の「若返りまんじゅう」、 第3位は嘉永6年(1853年)開業の湯沢市の老舗菓子店「くらた」の「おばコナひでコナ」となっている。 その他にも第23回全国菓子大博覧会で内閣総理大臣賞を受賞した「山ぶどう羹」、 小野小町の名を冠した「小町堂サブレ」「小町まんじゅう」、 秋田名物とタイアップした「ハタハタパイ」「なまはげ煎餅」「比内地鶏卵プリン」等が販売されている。
 第1位の「かりんとう饅頭」は私が訪れた時には既に売り切れの大人気商品。 私は見ることも味わうことも出来なかったが、湯沢/雄勝の観光ブログの記事を参照させて頂くと 「外はカリカリ、中はしっとりのこし餡」だそうだ。 1個100円でばら売りされているので、見つけた方は味わってみるのは如何だろうか。 第2位の「若返りまんじゅう」は正統派の焼饅頭。敬老の日のギフトとしても人気のようだ。 第3位の「おばコナひでコナ」は秋田民謡の「秋田おばこ」と「ひでこ節」から命名した焼菓子。 黒砂糖餡と白みそ餡の2種類がある。
 菓子以外の商品は湯沢市の特産品、というよりも秋田県全般の商品が目立つ。 とくに目に付くのは県内の道の駅ならどこでも見かける「いぶりがっこ」と「稲庭うどん」。 「いぶりがっこ」に関しては4つのメーカーの商品が販売されているが、 「辛み」「柔らかさ」等を表にして特徴を示しているのが特徴。 いぶりがっこ初心者でも安心して商品を選ぶことが出来る。 酒コーナーも充実しており、数量限定の日本酒「小町の郷」を始め、 「福小町」「雪月花」、粕取り焼酎「こまち郷」など湯沢市および秋田県の地酒が多数販売されている。

「ぜんまい」だらけの「卵丼」が人気

 続いて本駅の「食」の施設の紹介を。 物産館の上にあるレストラン「二ツ森」は丼物メニューが4つ、 定食メニューが7つ、洋食メニューが4つ、麺類メニューが9つもあり、選択肢の広いメニュー構成が特徴。 その中でも1番人気に押されているのが「手揉みゼンマイ卵丼(1100円)」。 地元では高級食材と言われている「雄勝のゼンマイ」を丁寧に手揉みし、半熟卵でとじた、とても手の込んだ料理である。 写真を見て頂くだけで美味しさは十分に伝わると思うが、 一応、補足をしておくと、半熟卵は「ふわとろ」。少しだけ醤油で味付けされている。 ふわとろ卵の下には手揉みゼンマイがいっぱい。ゼンマイは山菜特有の渋味が特徴。 ご飯はもちろん秋田名物のアキタコマチ。 醤油入りふわとろ卵、手揉みゼンマイ、アキタコマチをスプーンで掬って同時に食べると、 塩辛さ、渋味、ご飯の甘味が混じりあって絶妙の味になる。
 その他にも「比内地鶏親子丼(1150円)」、最高級黒毛和牛「三梨牛」を使った「焼肉定食(1500円)」、 秋田県定番の「稲庭温うどん(700円)」、鶏ガラスープが自慢の「ラーメン(650円)」等、食べてみたいメニューが数多くある。
 離れにある喫茶店「こまちカフェ」はジェラードとソフトクリームが人気。 「ミルク」「チョコレート」「いちごマーブル」等、子供にも喜ばれそうなジェラードや、 「抹茶」「大吟醸」など大人向けのジェラードも販売されている。 物産館と「こまちカフェ」の間にある屋台では稲庭うどんと稲庭ラーメンを販売。 気軽に手軽に小腹を満たすことが出来る。


道の駅看板

道の駅看板

駅施設遠景

駅施設遠景。右側の特徴的な建物の中に物産館とレストラン、左側の建物は休憩所とコインシャワー施設が入る。

物産館とレストラン

物産館とレストランが入る建物。小野小町の旅姿である「市女笠(いちめがさ)」をイメージしている。

喫茶店

ジェラードが人気の喫茶店

美人証明書

かつて話題になった「美人証明書」。今は販売されていない。

山ぶどう羹

人気商品の「山ぶどう羹」。8年前に本駅を訪れた時は売上No.1だった。今も人気の商品。

手揉みゼンマイ卵丼

レストランの人気No.1メニューの「手揉みゼンマイ卵丼(1100円)」。ごはんの大盛りはプラス100円。 デザートは期間限定のため、いつも付いてくるとは限らないらしい。

レストランから見る景色

レストランかから見る景色。東鳥海山(標高777m)を一望できる。

近隣のお勧め宿泊施設

(宿名の前の丸数字は地図上の数字に対応したものです。 お勧め順ではありません)

■①旅館 小町荘
 [MAPCODE] 212 219 349*17
 (口コミ平均3.9点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から西に1km
 - 料金(1人3,637円、2人計6,364円~)

 

■②菊地旅館
 [MAPCODE] 212 154 508*45
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から南西に5km
 - 料金(朝食付き5,546円~)
 - レストラン併設[営業時間11:00~20:30]
 - 自然にかこまれた静かな旅館

 

■③秋田県湯沢グランドホテル
 [MAPCODE] 212 584 188*14
 (口コミ平均4.2点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から北に12km
 - 料金(1人5,454円、2人計9,854円~)
 - 朝食付きプランあり[+1,091円]

   

■④湯沢ロイヤルホテル
 [MAPCODE] 212 554 784*78
 (口コミ平均3.7点/5点満点、お勧め度★☆☆)

 - 道の駅から北に12km
 - 料金(1人4,818円、2人計10,909円~)
 - 朝食付きプランあり[+454円]
 - きりたんぽ鍋など地元の食材を使った朝食が評判

   

■⑤スパ&リゾートホテル 秋の宮山荘
 [MAPCODE] 813 440 312*61
 (口コミ平均4.0点/5点満点、お勧め度★★☆)

 - 道の駅から南東に18km
 - 料金(6,500円~)
 - (秋の宮)温泉あり/食事付きプランもあり
 - ジャグジー、サウナなど7種類の浴槽あり

   

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(※ 料金、宿泊条件は時期により変動する場合があります。
上記の料金等は目安としてご活用ください。
料金、宿泊条件の詳細はリンク先のサイトでご確認いただきたく、よろしくお願いします)